2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

カルカッタ報告(17)8月25日Sr.プレマ①

マザーの墓でのミサの後、2階の事務室の前で「神の愛の宣教者会」現総会長のSr.プレマと会った。今年の3月、Sr.ニルマラの跡を継いで3代目の総会長に選出されたばかりのシスターだ。 新聞報道などによれば、Sr.プレマは1953年にドイツのウェストファリア州で…

バイブル・エッセイ(99)この人のそばに

このエッセイは8月25日、マザー・テレサの墓前で行ったミサでの説教に基づいています。 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だっ…

カルカッタ報告・番外篇「日程表」

日程表 本来なら最初に日程表を掲げるべきでしたが、遅くなりました。全体の流れを見通すためにお役立てください。現在、報告は8/25の15:00頃まで進んでいます。 8/24(月) 9:30関西空港チェックイン・カウンターにて集合。11:45関西空港発TG-623便/15:35バン…

カルカッタ報告(16)8月25日マザーの墓前でのミサ

ホテルに着くと、もう時計は1時を大きくまわっていた。あまり時間がない。急いで食事をし、とりあえずわたしだけ先にマザー・ハウスに向かうことにした。 マザー・ハウスでは、シスターたちがミサの準備をして待っていてくれた。シスターたちに事情を説明し…

バイブル・エッセイ(98)つまずきを与える者

このエッセイは9月27日「世界難民移住移動者の日」のミサでの説教に基づいています。 「わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、大きな石臼を首に懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がはるかによい。 もし片方の手があなたをつまずかせ…

カルカッタ報告(15)8月25日モティジル③

残念ながら学校の入口は固く閉ざされていた。ちょうど休みの日だったらしい。以前にもこういうことがあったが、そのときは学校の用務員のような仕事を任されている近所の人に開けてもらうことができた。今回もわたしたちの姿を見て集まってきた近所の人たち…

カルカッタ報告(14)8月25日モティジル②

人力車置き場を通り過ぎたあたりで、ついに雨が降り始めた。わたしたちがやむを得ず木の下で雨宿りしていると、やはり向かい側の家の軒下で雨宿りしていた30代くらいの男性がこちらに来いと手招きしてくれた。スラム街の人々が親切なのは、昔も今も変わりが…

カルカッタ報告(13)8月25日モティジル①

ロレットの正門を出て左に曲がると、すぐにモティジルに出る。モティジルは、映画『シティ・オブ・ジョイ』の舞台となったスラム街アーナンドナガルなどと並んぶカルカッタでも有数の規模のスラム街だ。マザーの伝記などでよく学校の隣にあったスラム街とし…

《ミニ写真展『カルカッタ2009』》

ミニ写真展『カルカッタ2009〜マザー・テレサは生きている』 「愛の反対は、憎しみではなく無関心です。」(マザー・テレサ) ただいま、カトリック六甲教会信徒会館2階、助任司祭室にてミニ写真展『カルカッタ2009〜マザー・テレサは生きている』を開催中で…

カルカッタ報告(12)8月25日ロレットの学校②

歩き疲れたわたしたちは、しばらくこの学校の中で休憩することにした。校舎の入口のあたりにちょうどいい階段があったので、わたしはそこに腰掛けて休むことにした。 思えばマザーが「マザー・テレサ」と呼ばれるようになったのも、この学校でのことだ。1937…

カルカッタ報告(11)8月25日ロレットの学校①

高架橋を渡ると、高い壁に囲まれたロレットの敷地が見えてきた。守衛さんに挨拶して、大きな鉄の門から中に入った。門を入ると、周辺の排気ガスや土埃、ゴミなどにまみれた街並みとはまるで別世界のような、緑にあふれた清らかな世界が広がっていた。15年前…

《2009年度カルカッタ体験学習報告会》

2009年度カルカッタ体験学習報告会 今回のカルカッタ体験学習の報告会を下記の要領で行います。写真や体験談を中心に、カルカッタと「神の愛の宣教者会」の今を皆様にお伝えできればと思います。 信者、未信者を問わず、マザー・テレサを尊敬し、カルカッタ…

カルカッタ報告(10)8月25日街頭にて

ゴメス家を出てA.J.C.ボースロードまで戻り、少し道を引き返してレーニン通りを左に曲がった。エンタリー方面に続く道だ。この道を15分ほどまっすぐ行き、線路をまたぐ高架橋を渡ったところに、マザーが教師として17年近く働いたロレット修道会の学校がある…

カルカッタ報告(9)8月25日ゴメス家

「シシュ・ババン」を出たあと、A.J.C.ボースロードをシアルダー駅の方に向かってさらに歩いて行った。お昼までに、マザーにゆかりの場所をあと何箇所か周る予定だった。 5分ほど歩くと左手に最初の目的地、聖テレジア教会が見えてきた。昔は赤レンガ造りの…

カルカッタ報告(8)8月25日Sr.アンドレア

「シシュ・ババン」は、マザー・ハウスからA.J.C.ボースロード沿いにシアルダーの方に向かって5分ほど歩いたところにある。鉄の門をくぐって出会ったシスターに来意を告げると、そのシスターは2階にいるとのことだった。応接室でしばらく待っていると、階段…

カルカッタ報告(7)8月25日マザーの部屋

マザーのお墓の隣にある小さな部屋がマザーの資料室になっているというので、入ってみた。マザーの履いていたサンダルや、食事に使っていた食器、身に着けていたロザリオなどが展示されていて、とても懐かしい感じがした。それらの遺品のほかには、マザーの…

JESUS KIDS記事「マザー・テレサは生きている」

このエッセイは、カトリック六甲教会教会学校が毎月発行している小冊子「JESUS KIDS」9月号のために書いたものです。 「マザー・テレサは生きている」 この夏、14年ぶりにインドのカルカッタに行ってきました。14年前というとみなさんの中の誰もまだ生まれて…

《Mother Teresa Calendar 2010》

Mother Teresa Calendar 2010 ができました。 来年の「マザー・テレサ カレンダー」(写真・編訳 片柳弘史、ドン・ボスコ社刊)ができました。来年はマザー・テレサ生誕100年の記念すべき年です。このカレンダーにとっても、2001年に最初の「マザー・テレサ カ…

カルカッタ報告(6)8月25日マザーの墓前へ

シスター・ガートルードと話したあと、わたしたちは階段を下りてマザーの墓がある部屋に向かった。ついに、マザーの墓前に出るときがきたのだ。 14年前、その部屋は修練者たちの食堂だった。マザーが帰天したとき、テーブルを片づけ、床のコンクリートをはが…

カルカッタ報告(5)8月25日Sr.ガートルード

ホテルに戻って朝食をとり、9時半ころ今回の体験学習の参加者全員でマザー・ハウスを訪ねた。なかなか全員そろわず、予定より30分ほど出発が遅れたが、今朝2時半にホテルに着いたことを考えれば仕方がないだろう。 マザー・ハウスに着き、玄関番のシスターに…

《「年の黙想」が明けました》

「年の黙想」が明けました。 9月5日の晩から、ルイス・カンガス師の指導のもとイエズス会山口修道院で「年の黙想」をしておりまたが、今朝(9月14日朝)なんとか無事に終えることができました。今回の「年の黙想」は司祭として初めての「年の黙想」であり、叙…

《「年の黙想」に入ります》

「年の黙想」に入ります 「カルカッタ報告」シリーズが始まったばかりで申し訳ありませんが、今晩(9/5)から山口の修道院で8日間の「年の黙想」に入ります。この黙想は全ての修道者に年に一度義務付けられているもので、この期間は一切外部と連絡を取ることが…

カルカッタ報告(4)8月25日Sr.プリシラ

ミサの後、香部屋から出てきたアベロ神父に話しかけた。最初は分からなかったようだったが、14年前に柳田神父さんと一緒にボランティアとして働いていたと言うと「おお、あのときの」と言って思い出してくれた。あの後わたしもイエズス会に入り、昨年叙階さ…

カルカッタ報告(3)8月25日朝のミサ

8月25日(火) 再会 昨日の晩は、目覚ましをかけないでベッドに入った。長旅の疲れをとるためにゆっくり寝て、9時頃みんなでマザー・ハウスに行く予定にしていたからだ。だが、カルカッタについた興奮で目がさえてなかなか寝付くことができなかった。 明け方少…

カルカッタ報告(2)8月24日カルカッタ到着

カルカッタ行きのタイ航空313便は、機体の調整がうまくいかず30分以上遅れて12時半頃バンコクを飛び立った。いよいよカルカッタに向かう飛行だ。はやる思いを抑えきれない。 途中、何回か気流の乱れたところを通過した。バンコク周辺は気流が不安定になるこ…

カルカッタ報告(1)8月24日バンコクの空港

8月24日(月)カルカッタへ ようやくカルカッタにたどり着いた。飛行機がやや遅れたため、もう時刻は2時半だ。街には明け方の空気さえ漂い始めている。 関空を11:45発のタイ航空623便で出発し、バンコクに着いたのが現地時間で15:30だった。日本と2時間の時差…

《帰国のご報告》

帰国のご報告 長いあいだ教会を留守にし皆様方に大変ご迷惑をおかけしましたが、昨日カルカッタより無事に帰国しましたのでご報告いたします。体験学習に参加した5名の方々もみな元気に帰国しました。1週間のボランティア期間中、誰も体調を崩したり事故にあ…