2014-01-01から1年間の記事一覧

フォト・ライブラリー(477)教会の庭の小鳥たち1

教会の庭の小鳥たち1 寒さが厳しくなり、森の餌が少なくなってきたせいか、近頃、教会の庭で小鳥たちの姿をよく見かけます。今回は、教会の庭にやって来る小鳥たちの写真をお届けします。 まずは、サザンカの花にやって来るメジロたち。メジロは、もっぱら花…

祈りの小箱(197)『世界という舞台』

『世界という舞台』 「わたしなんかいても、いなくても同じだ。わたしの人生に意味なんかない。」世界の厳しい現実にもまれる中で、わたしたちはついそんな風に思ってしまうことがあります。そんなときには、この世界を一つの大きな舞台だと考えてみてはどう…

フォト・ライブラリー(476)秋の風景〜宇部・小野田

秋の風景〜宇部・小野田 日に日に深まっていく宇部・小野田の秋。この1週間の印象的な風景をご紹介したいと思います。まずは、教会の庭から見た朝日。向かいの公園の木々の間から昇ってきます。 朝8時頃、宇部市の上空にかかった雲のあいだから光芒が射しま…

バイブル・エッセイ(424)『神様から与えられた役割』

『神様から与えられた役割』 「天の国はまた次のようにたとえられる。ある人が旅行に出かけるとき、僕たちを呼んで、自分の財産を預けた。それぞれの力に応じて、一人には五タラントン、一人には二タラントン、もう一人には一タラントンを預けて旅に出かけた…

祈りの小箱(196)『生まれてくる意味』

『生まれてくる意味』 「何のために生きているのか、意味が分からない」という悩みを聞くことがあります。「もしかしたら自分の人生には意味がないのではないか」、「生きていても仕方がないのではないか」、中にはそんな風に思い詰める人もいます。生きてい…

祈りの小箱(195)『人生にまわり道はない』

『人生にまわり道はない』 「ここに来るまで、ずいぶんまわり道をしてしまいました。」60歳を過ぎて洗礼を受けたある男性がそうつぶやきました。若いころから教会に憧れていたのだけれど、結婚したり仕事が忙しくなったりで、なかなか来れなかった。もっと早…

祈りの小箱(194)『よいこと、悪いことは半分ずつ』

『よいこと、悪いことは半分ずつ』 どんなことにもよい面と悪い面があるものですが、わたしたちはついつい、よい面だけを見て人をうらやんでしまうことがあります。例えば結婚。あるとき、一人暮らしのおばあさんがこんなことを言っていました。 「おじいさ…

フォト・ライブラリー(475)秋の風景〜宇部・小野田・山口

秋の風景〜宇部・小野田・山口 11月に入ってすっかり秋めいてきた山口県から、身近で見かけた秋の景色をお届けします。まずは、山口サビエル記念聖堂のすばらしい紅葉から。グロットのマリア様もうれしそうです。 真っ赤に色づいたドウダンツツジ。かわいら…

バイブル・エッセイ(423)『誰もが神殿』

『誰もが神殿』 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の…

【フランシスコ教皇の言葉】

フランシスコ教皇の言葉 ■説教・メッセージから■ 10月27日(月)朝のミサ 「『わたしはキリスト教徒だ。でもやりすぎないようにしている。』光にも闇にも属さない、グレーゾーンの信徒たちはこう言います。彼らは、そうすることで多くの害をもたらします。彼ら…

祈りの小箱(193)『雄弁な沈黙』

『雄弁な沈黙』 「神様、なぜわたしがこんな目に会わなければならないのですか。」ひどい苦しみの中で神様にそう問いかけても、神様は答えようとしません。神様は、なぜ黙ったまま、何も語りかけてくれないのでしょうか。神様の沈黙には、どんな意味があるの…

フォト・ライブラリー(474)蒜山研修会2014〜蒜山・大山スカイライン

蒜山研修会2014〜蒜山・大山スカイライン 広島教区司祭研修会、最終日は午前中で研修が終了。せっかくここまで来たのでと、ちょっと寄り道して大山(だいせん)を見物することにしました。 蒜山と大山を結ぶ「蒜山・大山スカイライン」。黄色く染まった銀杏の…

フォト・ライブラリー(473)蒜山研修会2014〜蒜山縦走

蒜山研修会2014〜蒜山縦走 広島教区の司祭研修会2日目。研修会は午前中で終わり、午後からは親睦の時間になりました。わたしは、山登りのグループに参加。上蒜山から中蒜山まで縦走しました。 秋の色に彩られた山道。真っ青な空を見上げながら、どんどん登っ…

フォト・ライブラリー(472)蒜山研修会2014〜秋の蒜山高原

蒜山研修会2014〜秋の蒜山高原 10月28〜30日の3日間、岡山県と鳥取県の県境に広がる蒜山高原で、広島教区の司祭研修会が行われました。研修も充実していましたが、お天気に恵まれて景色も最高。秋の蒜山の美しさを、3回に分けてご紹介しようと思います。 ま…

バイブル・エッセイ(422)『第二の死』

『第二の死』 「父がわたしにお与えになる人は皆、わたしのところに来る。わたしのもとに来る人を、わたしは決して追い出さない。わたしが天から降って来たのは、自分の意志を行うためではなく、わたしをお遣わしになった方の御心を行うためである。わたしを…

祈りの小箱(192)『悪魔の呪文』

『悪魔の呪文』 仕事がうまくいかないとき、疲れ切ってしまったとき、思いがけない失敗をしてしまったときなど、わたしたちはつい「もう駄目だ。どうせわたしなんか」と思ってしまいます。自分の力の限界に直面してくじけ、もうすべてが駄目だと思い込んでし…

フォト・ライブラリー(471)宇部・小野田〜秋の風景2

宇部・小野田〜秋の風景2 前回に引き続き、宇部・小野田の秋の風景をお届けします。まずは、日本夕陽百選の一つである山陽小野田市、焼野海岸の夕景から。 夕暮れのオレンジ色に包まれた海辺。寄せては返す波の音が、心の凝りを解きほぐしてくれます。 オレ…

バイブル・エッセイ(421)二つで一つの掟

二つで一つの教え ファリサイ派の人々は、イエスがサドカイ派の人々を言い込められたと聞いて、一緒に集まった。そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」イエスは言われた。「『心…

【11・12月の講座のお知らせ】

11・12月の講座のお知らせ ●講座『マザー・テレサの心をあなたに〜ベナレス書簡を読む』 1993年3月、体力の衰えを感じ始めたマザー・テレサは、ヒンドゥー教の聖地ベナレスで、「神の愛の宣教者会」のすべての修道女に宛てて一通の長い手紙を書きました。マ…

祈りの小箱(191)『自分自身を愛するように』

『自分自身を愛するように』 「隣人を、自分のように愛しなさい」と、イエスは言います。ただ「隣人を愛しなさい」ではなく、「自分のように」と加えているところが大きなポイントだと思います。わたしたち人間は、結局のところ、自分自身を愛するようにしか…

祈りの小箱(190)『タンポポにはタンポポの花』

『タンポポにはタンポポの花』 先日、幼稚園の研修会で、教育学の専門家の方からとても興味深い話を聞きました。長年に渡る教育学の研究の成果として、最近分かってきたのは、「子どもは、放っておいても自分で育つ」ということだというのです。もちろん、教…

フォト・ライブラリー(470)宇部・小野田〜秋の風景1

宇部・小野田〜秋の風景1 今回は、宇部市と山陽小野田市で撮影した秋の風景をお届けします。まずは「日本夕陽百選」の一つ、山陽小野田市、焼野海岸の景色から。 台風の名残りか、強風が吹きつける焼野海岸。いつになく荒い波が、砂浜に打ち寄せていました。…

祈りの小箱(189)『愛とは』

『愛とは』 「すべてを自分の思った通りにしたい」という思いは、人間の最も根源的な欲望だと言っていいでしょう。キリスト教では、人間が例外なく誰でも持って生まれてくるこの欲望のことを、原罪と呼んでいます。自分自身を神にし、自分が善悪の基準となり…

バイブル・エッセイ(420)『神様の刻印』

『神様の刻印』 ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。そして、その弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエスのところに遣わして尋ねさせた。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真…

【フランシスコ教皇の言葉】

フランシスコ教皇の言葉 ■説教・メッセージから■ 10月4日(土)シノドスのための祈りの夕べ 「今日の個人主義の文化の中にあっても、女性から生まれた私たち一人ひとりの中に、人生の物語を共に築き上げ、分かち合う誰かを求める本質的な望みが生き続けていま…

フォト・ライブラリー(469)空の風景、空からの風景

空の風景、空からの風景 今回は、空をテーマにして写真をご紹介したいと思います。まずは、先週、宇部から東京に向かう飛行機の中から見た景色。地球の美しさを、改めて実感しました。 雲海の中から顔を出した富士山。ちょうど夕暮れどきで、空は赤く染まっ…

祈りの小箱(188)『苦しみの意味』

『苦しみの意味』 「神様がいるのに、なぜ人間はこんなに苦しまなければならないのですか」という質問をよく受けます。とても実感のこもった質問です。神様がいるなら、なぜ神様は人間に苦しみを与えるのでしょう。一つの答えは、苦しみを味わった人にしか果…

祈りの小箱(187)『神様の鉛筆』

『神様の鉛筆』 たくさんの仕事が押し寄せてきて、どこから手をつけていいか分からないとき。自分の能力をはるかに越える、大きな責任を任されてしまったとき。人間関係がこじれにこじれ、もうどうしていいか分からないとき。そんなときわたしたちは、「もう…

フォト・ライブラリー(468)コスモスの季節

コスモスの季節 先日、山陽小野田市を流れる有帆川沿いの道で、満開のコスモスを見かけました。車を止めて、しばしコスモス鑑賞です。 ピンクから赤へのグラデーションが見事なコスモス。フラッシング・ピンクという品種だそうです。 有帆川の土手に咲いたコ…

バイブル・エッセイ(419)『心の礼服』

『心の礼服』 「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい…