2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

バイブル・エッセイ(958)捧げて生きる

捧げて生きる イエスを十字架につけたのは、午前九時であった。罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書いてあった。また、イエスと一緒に二人の強盗を、一人は右にもう一人は左に、十字架につけた。そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって…

こころの道しるべ(58)愛の深さ

愛の深さ 「この人がいなくなったら、自分はどれだけさびしいだろうか」と想像するとき、わたしたちは、自分がその人をどれだけ愛しているかに気づきます。愛の深さに気づいたなら、たいがいのことは我慢し、受け入れられるようになるでしょう。 『やさしさ…

バイブル・エッセイ(957)聖ヨセフの模範

聖ヨセフの模範 「人の子が栄光を受ける時が来た。はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至…

こころの道しるべ(57)特別な日

特別な日 何の変化もなく、だらだらと時間が過ぎてゆく。そう感じたときは、何か小さなお祝いをしましょう。うぐいすの鳴き声を聞いた、つくしが顔を出した、桜が開花した、そんな小さなことを祝うだけで、その日は特別な日に変わります。 『やさしさの贈り…

バイブル・エッセイ(956)身代わりの死

身代わりの死 そのとき、イエスはニコデモに言われた。「モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子…

こころの道しるべ(56)幸せの芽

幸せの芽 悲しみが心を耕すとき、砕かれて柔らかくなった心の畑に、小さな幸せが芽を出します。何があっても押しつぶされない、愛や希望、命の芽です。その芽を大きく育てられますように。 『やさしさの贈り物~日々に寄り添う言葉366』(教文館刊) ※このカ…

バイブル・エッセイ(955)本当の信頼

本当の信頼 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金を…

こころの道しるべ(55)いま伝える

いま伝える 「あれが最後の別れと分かっていたら」という後悔ほど、つらいものはありません。一回一回の出会いを、悔いが残らないほど大切にしましょう。謝るべきことはいま謝り、感謝すべきことはいま感謝し、伝えたい愛はいま伝えられますように。 『やさ…