2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

こころの道しるべ(241)いつも近くに

いつも近くに どこかに何か、特別な幸せがあるわけではありません。日々の生活の中に喜びを見つけ出し、日々の生活そのものを楽しむことが幸せなのです。遠くに探しに行っても見つからないもの、いつもすぐ近くにあるもの、それが幸せなのです。 『悲しみの…

バイブル・エッセイ(1169)自分の弱さを知る

自分の弱さを知る 一行はエリコの町に着いた。イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エリコを出て行こうとされたとき、ティマイの子で、バルティマイという盲人が道端に座って物乞いをしていた。ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、「ダビデの子イエスよ、…

こころの道しるべ(240)これでいい

これでいい どんなに欲張っても、すべてを手に入れることはできません。大切なのは、「わたしの人生はこれでいい」と思える何かを見つけ出し、それを最後まで守り抜くこと。誰がなんと言おうと、自分が心から納得できる人生なら、それが幸せな人生なのです。…

バイブル・エッセイ(1168)すべての人の僕

すべての人の僕 そこでイエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くな…

こころの道しるべ(239)思いを伝える

思いを伝える 話すのが下手でも、あきらめる必要はありません。相手を見つめるやさしいまなざしや、話をしっかり聞こうとする耳、悲しみにそっと寄り添う存在のぬくもりが、口から出るどんな言葉よりもはっきりと、あなたの思いを伝えてくれるでしょう。 『…

バイブル・エッセイ(1167)心を開く

心を開く イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。…

こころの道しるべ(238)わたしたち

わたしたち 遠くの誰かの苦しみを、自分自身の苦しみのように感じるとき、わたしたちの口から出る祈りは、「あの人を助けてあげてください」ではなく、「わたしたちを助けてください」になります。神さまが、苦しんでいるわたしたちを助けてくださいますよう…

バイブル・エッセイ(1166)神さまの責任

神さまの責任 ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」と問い返された。彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離縁す…

こころの道しるべ(237)初めての体験

初めての体験 歳をとるということは、誰にとっても初めての体験。たとえば七十歳になるときに、「前にも七十歳になったことがあるからよく知っている」といえる人は誰もいません。日々、目の前に広がってゆく新しい世界を、楽しむことができますように。 『…