【熊本地震復興支援from宇部・小野田7】

熊本地震復興支援from宇部・小野田7

 7月27〜28日の2日間、熊本地震復興支援のため、教会の皆さんと一緒に阿蘇に行ってきました。今回は、夏休み中の学生たちも参加し、総勢10名になりました。

 阿蘇西小学校のすぐ近くに発生した大断層。なんと高低差が2メートルもあります。

 車帰地区から内牧地区に向かってのびる活断層。この辺りに活断層があることは、今回の地震まで知られていなかったそうです。

 ぱっくりと口を開いた裂け目。人間が呑み込まれてしまうほどの深さです。

 のどかな田園風景。これだけ見ると、大地震があったことが信じられないくらいです。

 1日目は、内牧温泉で家屋の撤去作業のお手伝いをしました。気温32度、暑さとの戦いでした。

 重機で壊した家の中から、金属やガラスなどを取りのけてゆきます。

 重機を運転している方は、石巻から来られたとのこと。まだ100件以上、撤去の依頼が来ており、いつ終わるかわからないそうです。

 炎天下で作業しているわたしたちを見て、ご近所の方が湧き水をごちそうしてくれました。とても冷たくておいしかったです。

 田んぼのあぜ道で出会ったトンボ。ルビーのように真っ赤な目をしています。

 2日目は、南阿蘇村の地獄温泉に向かうことになりました。台湾から2週間の予定で来ているボランティア・グループの皆さんも一緒でした。

 昨日、一般車の通行が許可されたばかりという地獄温泉への道。あちこちに、ひどい山崩れの跡がありました。

 地獄温泉について息を呑みました。震災で大きなダメージを受けた上に、6月末に起こった土石流で土砂に埋まってしまったとのことでした。

 建物に流れ込む土石流。地獄温泉に5つある建物のうち4つは放棄。何とか本館だけは復興したいとのことでした。

 土石流で覆われた斜面。重機が懸命に土砂を取り除けていました。

 わたしたちは、建物の中に流れ込んだ土砂を取り除け、土嚢を積んで水が入らないようにする作業をお手伝いしました。

 手際よく土嚢を作り、運んでゆきます。皆さんベテランばかりです。

 この日は60人以上のボランティアが集結。頼もしい限りです。

 おやつに出たスイカ。甘くて冷たくて、とてもおいしかったです。

 地獄温泉に行く途中で、草千里を横切りました。観光客のいない草原で、赤牛たちがのんびりと草をはんでいました。

 峠道から見た阿蘇の大パノラマ。9万年前の火山噴火によってできた、大カルデラです。

 あまりにも雄大阿蘇のパノラマ。一日も早い復興を、祈らずにはいられません。

 帰り道、車窓から美しい夕焼けが見えました。今回は暑さもあってとてもハードなボランティアになりましたが、全員、怪我一つなく無事に帰って来ることができました。皆様のお祈りに、心から感謝します。