やぎぃの日記(17) 青年のクリスマス会


 12月21日の晩、青年会主催のクリスマス会があった。普段、仕事や勉強などでなかなか教会に来られない若者たちにも広く声をかけ、また若者たちに深い理解を示してくださっている壮年や御婦人方数人にもお声をかけたところ、結果として45人もの方々が参加してくださった。
 今回とてもうれしかったのは、若者たちが学校や職場などでの友だちを教会に連れて来てくれたことだ。連れて来てもつまらない思いをさせるだけだと思えば、決して大切な友だちを教会に誘うことはないだろう。自分たちが集まって楽しい場所、集まる意味があると感じられる場所でなければ、忙しい友だちをわざわざ教会に呼んだりはしないだろう。若者たちのあいだで、少しずつ教会に対する意識が変わり始めているのかもしれない。
 六甲教会に来て9ヶ月が過ぎたが、この間わたしが一番心がけて来たことは教会に若者たちの居場所を作るということだ。それは、単に空間を提供するということではない。教会に来れば誰かが自分をありのままに受け入れてくれる、教会には自分に関心を持ってくれている仲間や先輩たちがたくさんいる、若者たちがそう思えるような教会を作っていきたいということだ。現代社会では、さまざま段階で共同体が崩壊し、人々が自分の居場所を見つけにくくなっている。家庭、地域共同体、学級などが壊れていく中で、せめて教会だけは若者たちの居場所であってほしいと思う。
 教会でありのままに受け入れられたという体験は、神からありのままに受け入れられたという体験に直結していくものだろう。自分たちとは違う異質なもの、理解できない相手、違う言葉で話す人たち、そのような人たちを喜んで受け入れられるかどうかにわたしたちの教会の未来がかかっているような気がする。
※写真の解説…クリスマス会の一場面。アメリカ人、スペイン人、韓国人など国籍もさまざまな若者たちが集まった。