マザー・テレサが愛した祈り(1) 「キリストの輝き」


 この祈りは、英国国教会からカトリックに移ったヘンリー・ニューマン枢機卿が作ったと言われている祈りです。マザー・テレサは、この祈りを毎日ミサの後シスターたちと一緒に唱えていました。マザーの手紙などにもたびたび引用されており、アッシジのフランシスコの「平和を求める祈り」と並んでマザーが最も愛した祈りだと言えます。
主よ、わたしたちの行くところに、
エスの香りが広がっていきますように。
わたしたちの心に、
あなたの霊といのちをあふれるほど注いでください。
わたしたちのすべてを貫き、
あなたのものにしてください。
わたしたちの人生が、あなたの輝きになるほどに。
わたしたちの中で輝き、
またわたしたちを通して輝いてください。
出会うすべての人が、
わたしたちの心の中にあなたを感じることができますように。
その人たちがもはやわたしたちを見るのではなく、
わたしたちの中にイエスだけを見ますように。
わたしたちと一緒にいてください。
そうすれば、わたしたちはあなたと同じように輝き始めるでしょう。
世の光になれるでしょう。
エスよ、すべての輝きはあなたからのものです。
わたしたちのものではありません。
わたしたちを通して輝いているのは、あなたなのです。
周りにいる人たちにあなたの輝きをもたらすことで、
あなたを讃えることができますように。
説教なしで、あなたを人々に知らせることができますように。
言葉ではなく、わたしたちの生き方によって、
人を魅了する力によって、
行いに込められた思いやりの力によって、
そして、わたしちたちの心があなたへの愛にあふれているという事実によって。
アーメン

※写真の解説…初誓願を立てたシスターたちに、十字架を渡すマザー。