余談(7) THE PRIESTS

《聖堂でのコンサート》

 先日、本屋さんで何気なくCDの置いてある棚を見ていたら、"THE PRIESTS"という文字が目に飛び込んできた。なんだろうと思って手に取ると、アイルランドに住む現役のカトリック司祭3人が作ったコーラスグループだという。AVE MARIAやPANIS ANGELICUS、PIE JESUなどを彼らが歌っているらしい。
 「どうしようかなぁ」としばらく迷った。この3、4年、CDというものを買ったことがない。レンタル屋さんに行けばたいがいのCDは借りられるからだ。しかし、気になる。そう言われてみれば、半年くらい前に新聞で読んだ覚えもある。神戸の小さな本屋にさえ並んでいるということは、かなり広く聞かれているということだろう。いったいどんな歌声なのだろうか、聴いてみたい、歌ミサの参考にもなるかもしれない、たまたま手元に少しお金がある、これは神の御旨だろうか、そんなことをしばらく考えてついに買ってしまった。
 家に着いてすばやく封を切り、パソコンに入れてみた。ボリュームをいつもよりやや大きめにし、椅子に座って息を整えているうちに歌声が響いてきた。なんとも言えない美しさだ。わたしは音楽のことはほとんど何も分からないので、ただすばらしいとしか言いようがない。3人の声を通して、天の国に引き込まれていくような気がする。歌の力を改めて教えてくれる歌声だ。わたしも少しは見習おう。
《インタビュー》