フォト・エッセイ(141)教会学校キャンプ2009①


 今年も、3泊4日で教会学校のキャンプに行ってきた。キャンプ場は、去年と同じ兎和野高原の野外教育センターだった。兵庫県でも日本海に近い方にある、深い森に囲まれた高原のキャンプ場だ。子どもが70人、食事の準備をするリーダーも含めて、リーダーが40人という大所帯でのキャンプだった。今回は、六甲学院や小林聖心の高校生たちも10人ほどサブ・リーダーとして参加してくれた。
 残念ながら、今年は出発する前から雨が降り始め、その雨が4日間しかないキャンプの3日目まで断続的に降り続けた。1日目の晩には、雨水が1つのテントに入り、中の子どもたちを一時的に管理棟へ退避させるというハプニングまであった。もちろん、野外で予定されていたオリエンテーリングなどのプログラムは内容を大幅に変更せざるをえなかった。
 そんな中で、休む間もなくキャンプ場を縦横に駆け回り、連絡を取り合ったりプログラムの準備をしたりするリーダーたちの活躍が目立った。特に、中心になるリーダーたちは、急なプログラムの変更に対応するためにほとんど寝ないで準備を続けていたようだった。ふつうは自分の身を守ってある程度のところで妥協して寝るものだと思うが、彼らは子どものために最高のプログラムを準備することしか考えていないようだった。
 サブ・リーダーとして参加した高校生たちの機敏な動きにもずいぶん助けられた。わたし自身はカトリック教育というものを受けたことがほとんどないが、改めてカトリック教育の意義を実感させられた。自分のことよりも他人のことを優先するという無私の精神が、彼らの体の深い所にまで浸みこんでいるようだった。そういえば、中心になって動いてくれた大人のリーダーたちもほとんどがカトリック校の卒業生だった。







※写真の解説…1枚目、キャンプ場の様子。2枚目、朝の風景。3枚目、雨上がりの空にかすかにかかった虹。4枚目、キャンプファイアー。