フォト・エッセイ(145)中高生会キャンプ2009③


 3日目の晩、恒例のキャンプファイアーと花火があった。闇が深まってくるのを待って、キャンプ場の管理人さんの特別サービスで準備された9段組みの大きな薪に火がつけられた。火が燃え上がるにつれて、闇の中に木々や子どもたちの姿が真っ赤に浮かび上がっていった。
 天に向かって激しく燃え上がり始めた炎をぼんやりと眺めながら、少し感傷的な気分になった。今年のキャンプは司祭として参加する初めてのキャンプだ。教会の司祭としてこれから何年、あるいは何十年働くことになるか分からないが、これからはきっと毎年のようにキャンプに参加してキャンプファイアーを見ることになるだろう。これからはこうやって司祭として子どもたちの成長に寄り添いながら、少しずつ年をとっていくのだろうなと思うと、なんだか悲しいようなうれしいような気持ちがして涙がこみ上げてきた。
 子どもたちが炎を囲んで歌ったり踊ったりしはじめると、そんな気持ちは吹き飛んで、わたしも一緒に歌や踊りの輪に加わった。とても楽しいひと時だった。やはり、こうやって生きていけるのは幸せなことなのだろう。来年のキャンプが楽しみだ。







※写真の解説…キャンプファイアーの様子。