やぎぃの日記(64)中高生会釜ヶ崎コンサート


 釜ヶ崎の「ふるさとの家」で、今年も六甲教会の中高生会がクリスマス・コンサートを行った。もう10年以上続いている、中高生会の恒例行事だ。今年は、入れ替わり立ち替わりだったがおよそ70人くらいの労働者の皆さんが聴きに来てくださった。
 インフルエンザの関係で多くの学校が25日まで授業を行ったため、参加した中高生の数は残念ながら去年の半分くらいだった。そこで、急遽リーダーたちやわたしも子どもたちと一緒に歌うことになった。中高生、大学生、大人による混声合唱団だ。
 昨年は記録係としてもっぱら聴く方にまわっていたが、歌う側にまわるとずいぶん印象が違う。わたしたちが心をこめて歌えば歌うほど、労働者のみなさんもしっかり受け止めてくださるのがよく分かった。歌う側と聴く側の心が、互いに響き合っているようだった。
 何曲目かに「バラが咲いた」を歌い終わったとき、1人のおじさんが「ありがとう。今日は西成にもバラが咲いたみたいだよ」と客席から声をかけてくれた。歌詞の通りそのバラが「心のバラ」となり、せめてこの年末年始だけでもおじさんたちの心の中に咲き続けてくれればと思う。



※写真の解説…1枚目、コンサートの様子。2枚目、コンサートを宣伝して歩く子どもたち。「ふるさとの家」の前にて。3枚目、同じく三角公園にて。