やぎぃの日記(67)炊き出し最終日


 年末から東遊園地で行われていた越冬炊き出しが昨日で終了した。今年は3回だけしか参加できなかったが、心に深く残る体験だった。
 何より印象に残っているのは、寒風が吹きすさぶ公園で労働者の皆さんと一緒に食べた炊き出しの食事のおいしさだ。雑煮にしても豚汁にしても、これまでに食べたことがないほどおいしかった。寒さはあまり気にならなかった。風は強かったが、会場全体が何か暖かい空気で包まれているように感じた。ボランティアとして集まった皆さんの善意、食事をする労働者の皆さんの笑顔が、物理的な寒さを越える暖かさを生み出しているようだった。その不思議な暖かさの中で、神は苦しむ人々と共にいるということを肌身で感じた。
 これで越冬炊き出しは終わるが、この体験をいつも忘れないようにしたい。わたしたちが本当に求めている温もりや幸せは、物理的な快適さや豊かさとは別の次元に存在している。何よりも大切なのは、誰かのために自分を差し出すことで神の愛と一致していること、神の愛の中に生きていると実感できることだと思う。それこそが、わたしたちにとって一番大きな喜びだろう。苦しむ人々と共にいるイエスを訪れるとき、わたしたちは神の愛を確かに実感することができる。
 マザーが言った通り、カルカッタはわたしたちの身近にいくらでもある。この年末年始、東遊園地は一つのカルカッタだった。これからも、身近なところにカルカッタを見つけ、そこにおられるイエスを訪ね続けたい。
※写真の解説…炊き出し会場に設置された看板。