やぎぃの日記(68)ヤッホー会、摩耶山へ。


 2月11日、成人式のお休みを利用して若者たちと一緒に山登りをしてきた。自然が好きな若者たちが集まって一緒に山登りをし、山からヤッホーと叫ぶことで親睦を深めようという主旨で昨年結成されたヤッホー会の第2回の登山だった。1回目から参加している若者の1人が成人式を迎えたので、それを祝う記念の登山にもなった。
 今回は、青谷道から摩耶山天上寺跡、摩耶山山頂を経由し、桜谷道を通って森林植物園に下りるコースをとった。青谷道は、摩耶山天上寺に参る人々の巡礼路として古くから整備された道だ。別名、摩耶古道とも呼ばれている。今でも途中の何カ所かにお茶屋さんがあり、たくさんの人たちが登り降りしている。「毎日登山」といって、お茶屋さんまで毎日登り降りするお年寄りさえいるらしい。
 昨日は休日ということもあって、やはりたくさんの人たちとすれ違った。なかなかヤッホーと叫ぶような場所が見つからなくて困ったが、天上寺跡でちょうどいい場所を見つけた。わたしたちが大声で叫んでいるのを、遠くから何人かの登山客が笑いながら見ていたようだった。一人なら恥ずかしいがみんなと一緒なら大丈夫だという思いもあって、わたしも神戸の街に向かって大声でお腹の底から「ヤッホー」と叫んだ。とても気持ちがよかった。
 2時間半ほどで山頂にたどり着き、お弁当を食べてから森林植物園に向かった。ヤブツバキくらいしか咲いていない閑散とした植物園を通過して、わたしたちは最終目的地の「すずらんの湯」に向かった。お風呂に着いたころ、時刻は3時になっていた。2時間ほどゆっくりお風呂に入った後、三宮に出てみんなで夕食をとり、解散ということになった。
 クリスマスから年末年始にかけて体が鈍りきり、よく眠れなくなるなど体調の不良が出てきていたが、この登山でまたすっきりと整えられたような気がする。今回の参加者の中には、今まさに人生の大きな試練に直面している若者たちも何人かいた。この山登りが、彼らにとって気持ちを切り替えていくための助けになればと思う。
※写真の解説…摩耶山山頂からヤッホーと叫ぶ新成人の井川さくらさん。