やぎぃの日記(69)超教派「鍋の会」


 日曜日の晩、日本キリスト教団神戸教会で超教派の「鍋の会」があった。昨年12月、「神戸市民クリスマス」の後に聖公会の聖ミカエル教会で行われた超教派青年交流会のときに、神戸教会の矢吹伝道師が「今度はぜひうちの教会で」と呼びかけたが、その呼びかけが実現したのが今回の「鍋の会」だ。日本キリスト教団、バプテスト、聖公会カトリックの各教会から合わせてなんと40人ほどの青年が集まった。
 会は、まず聖ミカエル教会での合同礼拝から始まり、神戸教会に移動して「鍋の会」へと進んでいった。驚いたのは集まった青年たちの若さだ。平均年齢は20代半ばくらいだろう。教職者、聖職者も20代、30代の青年ばかりで、38歳のわたしが参加者の中でおそらく最高齢だったと思う。
 このような集まりをするのは、もうこれで5回目くらいだ。さすがにお互い顔見知りも増え、ずいぶん打ち解けた関係が生まれてきたように思う。同じイエス・キリストを信じ、イエス・キリストの十字架と復活に希望を置いて生きている者の間に、本来隔たりがあるはずがない。話しあううちにそれぞれの教派に対して抱いていた誤解も解け、同じ「キリスト教徒」という意識で付き合えるようになってきた。
 これだけ異なった教派の若者たちが鍋を囲んで話しあうという試みは、日本中でもあまり例がないのではないのだろうか。二次会の居酒屋での懇親まで含めて、本当に楽しい集まりだった。教職者同士でも話し合ったが、教会の高齢化、維持費の減少、召命の減少、人事の問題など、教会が抱えている問題はどこもだいたい同じで、深く共感し合うことができた。
 神戸の中心地、三宮には、日本キリスト教団聖公会カトリックの大きな教会が密集している。それぞれの教会に集まって独自の活動をするのもいいが、たまにはみんなで集まって祈り、分かち合いをすることで青年の活動をもっと元気にしていくことができるのではないだろうか。生まれつつある超教派の若者の輪を、これからも大切に育てていきたいと思う。次回は3月末、カトリック中央教会で「バーベキューの会」をする予定だ。
※写真の解説…青空と蝋梅。大阪城公園にて。