謙虚な心と健全な体を持ったカンガス神父は、84歳になった今も福音宣教の最前線で働き続けている。彼が最近、力を入れている活動の一つが「バッタンバン友の会」だ。
話しがようやく初めに戻るが、今回カンガス神父はわたしたちに「バッタンバン友の会」の活動を紹介するために六甲教会に来てくださった。この会は、カンガス神父が2001年に学生たちを連れてカンボジアの街、バッタンバンを訪れたことから始まったという。継続的に支援する必要を感じたカンガス神父は、会の設立を広く信徒に呼びかけた。その呼びかけに答えてたくさんの善意がよせられた。これまでに、もう13もの学校をカンボジアに建てたそうだ。
これだけでも十分にすごいことだが、カンガス神父の熱意はそれだけでとどまらなかった。2005年にカメルーンを訪れてアフリカの貧困を目の当たりにした彼は、さらにアフリカの援助にも乗り出した。アフリカでは、聖マリア修道女会を通して食物や教育などの援助をしているという。「バッタンバン友の会」がカンボジアとアフリカに送る寄付金の総額は、年間1500万円にもなるそうだ。
善意に溢れたカンガス神父の周りには、どんどん善意の輪が広がって行く。その勢いは、歳を経てもまったく衰えることを知らない。まったくすごい神父さんがいたものだ。あまりにも高くて目がくらむくらいの目標だが、わたしもいつかカンガス神父のような神父になりたいと思う。
《バッタンバン友の会HP》 http://www.gionkyokai.jp/html/sub10new.html
※写真の解説…ミサ後に行われた講演会の様子。