カルカッタ報告(95)8月30日最後のミサ②


 説教のあと、この旅で受けた恵みへの感謝を、1人ひとり共同祈願という形で神様にお捧げした。誰にとってもこの1週間で受けた恵みは言葉に言い尽くせないほどのものだったのだろう、何人かは途中で涙ぐみ、声をつまらせていた。その涙が、わたしたちから神様へのせめてものお礼だったと思う。
 共同祈願を終えたとき、ミサに参加していた全員の心が神の前に1つになったことをはっきりと感じた。参加者1人ひとりの顔に、神への感謝がにじんでいた。このミサ自体が、この旅を通して神様がわたしたちに下さった最高の恵みかもしれない。
 恵みに満たされながら最後の晩餐でのイエスの言葉を唱え、御聖体を神にお捧げしたとき、御聖体から神の愛が溢れ出していくのを感じた。聖堂を満たした神の愛が、まるでガンジス川の水のような温もりでわたしたちを包み込んでいった。この愛は、きっと世界の果てにまで届くことだろう。
 感謝と喜びの中で、ミサは終わりを迎えた。カルカッタでするべきことは、これで全てしたと思う。後は荷造りをして、カルカッタの人々に別れを告げ、家族や友人たちの待つ日本に帰るだけだ。「あなたたちの周りにもカルカッタはあります」とマザーが言っていたが、わたしたちの「カルカッタ」が日本でわたしたちを待っている。
 ミサの後、わたしたちはホテルに帰って荷造りすることにした。午前中に部屋を空け、チェック・アウトしなければならない。
※写真の解説…最後のミサで、御血をお捧げしているところ。撮影・柾木久和さん。