マザー・テレサ生誕100年記念写真展News(42)生誕100年祭終了御礼Ⅰ


生誕100年祭用に飾り付けられた祭壇。左の写真はマザーの墓碑。右の写真は墓碑に刻まれた言葉。
マザー・テレサ生誕100年祭終了御礼
 8月21日13:00より、カトリック神戸中央教会にてマザー・テレサ生誕100年祭が行われました。直前のミーティングでは「連日の猛暑の中でどれだけの方が集まってくださるだろうか」、「もし少人数でも心をこめてマザーの誕生を共に祝おう」というような話をしていたのですが、実際にはなんと350人もの方が集まってくださいました。マザーを愛し、尊敬する人たちが心を一つにしてマザーの誕生を祝った、本当にすばらしい集いでした。当日の様子をご紹介したいと思います。
1.第Ⅰ部 喜びと分かち合いのとき

(1)ミニコンサート
 総合司会の村田恵美さんの開会宣言に続いて、生誕祭はまず音楽家のこいずみゆりさんを中心としたミニ・コンサートから始まりました。まずマザーに捧げるHappy Birthdayの歌を全員で歌った後、「大好きなマザー・テレサ」と「Something Beautiful for God」(共に作詞作曲、こいずみゆり)を六甲教会の子どもたちとこいずみさんが歌ってくださいました。
 ★この2曲を収録したCD『風のなかに』が今月末、女子パウロ会から発売されます。
(2)分かち合い
 ニコンサートに続いて、マザーとの出会いの体験やインドでの体験を分かち合うときがもたれました。
マザー・テレサ共労者会の皆さん
 最初に、マザー・テレサの精神を日々の生活の中で生きることを目指して30年以上にわたって活動を続けてこられた、「マザー・テレサ共労者会」の皆さんが分かち合いをしてくださいました。
 マザー・テレサ自身から手紙で依頼されて日本にこの会を創立した淳心会司祭のアンドレ・ボーガルト神父様が「小さいことに大きな愛を」というマザーの言葉に基づいて、道端で寝ている人の手に触れる、一人ぼっちの人に手紙を書くなどの小さなことから始まる愛の実践について話してくださった後、3人の共労者の方が老人介護や病院での看護などの現場でマザーの愛を実践しようとして来られた体験を分かち合ってくださいました。目立たないところで神の愛を実践することの尊さをしみじみと感じさせるお話ばかりでした。
 共労者の分かち合いの最後に、「神の愛の宣教者会」司祭会の神学生でたまたま帰国中だった高塚晃弘さんが、自分の人生を変えたマザーとの出会いについて話してくださいました。もともと釜ヶ崎などで貧しい人々への奉仕をし、カルカッタでもボランティアをしておられた高塚さんでしたが、「ありのままで愛されるためには、ただイエスに心を開くだけでいいのです。あなたの苦しんでいることを全てイエスの足元に運びなさい。あとのことはイエスがしてくださいます」というマザーの言葉との出会いから人生が変わったとのことでした。高塚さんはこの春「神の愛の宣教者会」の一員として初誓願を立てられ、これからローマで神学の勉強を始めるようとしておられます。

関西学院中等部の皆さん
 続いて、先週インドでの体験学習を終えて帰国したばかりのスラッシャー先生と3人の生徒たちが話をしてくださいました。インドで受けた衝撃がまだ冷めやらない中、日本でこれからどうこの体験を生かしていくか模索する真摯な姿がとても印象的でした。 
六甲学院の皆さん
 続いて、昨年インドで体験学習をして来られた六甲学院の吉村先生と生徒さんが話をしてくださいました。「死を待つ人の家」に漂っていた匂いは、これまでどこでも嗅いだ事のないような不思議なにおい、しいて言えば「死のにおい」だったという話が印象的でした。インドの貧困に直面し、当惑しながらもその現実を受け止めようとする様子がはっきりと伝わってくる分かち合いでした。

会場の様子。お話ししてくださっているのは「神の愛の宣教者会」司祭会の高塚晃弘神学生。
「小さなことに大きな愛を」と語るボーガルト神父様。