第三修練者マニラ・ツアー
2010年9月12日(日)晴れ
American Cemetery
先日行われた、第三修練者マニラ・ツアーの様子を写真で紹介してきます。最初に訪れたのは、第二次世界大戦で戦死したアメリカ兵たちの墓地でした。名前の記されていない無数の白い十字架が、緑の芝生を埋め尽くしています。
墓地の中心部に作られた回廊の壁面には戦没兵士たちの名前がびっしりと書き記されおり、総数は36,286人に及ぶとのことでした。愛する国と人々を守るため、正義を実現するためとはいえ、遠い異国の地でどのような思いをいだきながら彼らは戦い、死んでいったのでしょう。
墓地にたたずんでいると、この平和がどれほどの犠牲の上に築き上げられたものであるかを身に染みて感じます。アメリカ兵だけでなく、たくさんのフィリピンの民間人たち、「大東亜共栄圏」の理想を信じて戦った日本兵たち、彼ら一人ひとりの尊い命の上にこの平和が成り立っているのです。
回廊の中央に作られたチャペルの壁面には、敵との戦いに神の加護を求める祈りの言葉が記されていました。わたしたちが戦うべき本当の敵は、わたしたちの心の中にあるエゴイズム、傲慢、偏見などであるかもしれません。