かつての港湾倉庫群が、貧しい人たちのための居住区になっていました。20棟ほどある倉庫で数千人の人たちが暮らしているとのことでした。
外側からだとわかりませんが、中に入ると生活の匂いがあちこちに漂っています。
倉庫の内部は、このように板で区切られています。風通しも悪く、光もほとんど射さない倉庫の中には、じっとりと粘つくような空気がよどんでいました。
帰り道に見かけた、川沿いのスラム街です。このようなスラム街は、マニラのいたるところにあります。国民の27%が貧困線以下の生活を強いられているというフィリピンの、もう一つの素顔と言っていいでしょう。