マニラ日記(45)ナトニンでの日々Ⅰ〜気候への順応


2010年12月21日(火) ナトニンでの日々
気候への順応
 14日の晩にナトニンに到着してから、早いもので1週間が過ぎた。ボントックからこの町まではジープニーで5時間ほどの距離だが、標高が高いせいか気候は全く違う。まず何より驚くのは雨の多さだ。3日に1度くらい数時間晴れるが、その他は曇りか雨だと言っていい。地形の関係で雨の特異点になっているという説明は聞いていたが、まさかこれほどとは思わなかった。洗濯物は乾かないし、道はぬかるむし、どうにも困ったことだ。主任司祭のパブロ神父さんも、さすがに1年中こんな気候だと気がめいると言っていた。
 気温の変動も激しい。標高が1300mくらいあるので曇りや雨の時の気温はかなり低いが、日差しが射し始めるとあっという間に気温が上がって汗だくになる。あまりの変化に体がついてこなかったのか、最初の数日はシンバン・ガビの早朝ミサを立てるのが精いっぱいで、日中は寝たり起きたりを繰り返していた。かぜをひいたわけでも熱があるわけでもないのだが、体がどうにもだるくて動く気がしなかった。
 体に力が戻ってきたのはようやく4日目くらいだ。気を取り直して朝のミサのあと午前中は霊的な読書をし、午後は信者さんの案内で町の中や近隣を散策するという生活を始めた。パブロ神父さんから来週が忙しくなると言われているから、今週はまあこのくらいのペースでちょうどいいのかもしれない。
※写真の解説…ナトニン教会の司祭館。