《帰国の御報告》


《帰国の御報告》
 長い間ブログをアップできず御心配をおかけしましたが、昨日フィリピンでの第三修練及びインドでの実習を終え、無事に日本へ帰国しましたので御報告いたします。たくさんのお祈りをありがとうございました。
 カルカッタでは毎日、「神の愛の宣教者会」本部修道院の朝のミサ、そこに住む300人近いシスターたちの霊的な御世話(告解や講話)、行き倒れになった貧しい人たちのための施設でのボランティアなどでとても忙しい日々を過ごしていました。現在、「神の愛の宣教者会」本部修道院のミサは1週間のうち6日をイエズス会カルカッタ管区の聖ザビエル大学修道院イエズス会員たちが担当していますが、わたしがいた間はわたし1人でそのすべて引き受けていた形です。
 カルカッタの過酷な気候もあって毎日がぎりぎりの生活でしたが、マザー・テレサの墓の傍らでミサを立てる恵みとシスターたちの祈りに支えられてなんとか乗り切ることができました。シスターたちががわたしの説教を聞いて「まるでマザーがあなたを通して話しているようだ」と言ってくれましたが、わたし自身、毎回マザーがわたしの口を通してシスターたちに何かを語りかけようとしておられるように感じました。もしかすると、シスターたちのためにマザーがわたしをお使いになったのかもしれません。少なくとも、修道院の中に充満するマザーの愛を全身で感じながら日々のミサを立てていたのは事実です。
 そもそも、わたしの召命は「神の愛の宣教者会」の支えがなければありえないことでした。司祭への道に招いてくださったのはこの会の創立者マザー・テレサ御自身でしたし、召命を支えるために10年ものあいだ懸命に祈り続けてくださったのもこの会の12番目のシスター、Sr.マーガレット・メリーだったからです。今回のカルカッタでの働きで、少しはその御恩をお返しできたかもしれません。この滞在中に、わたしが司祭としてカルカッタに戻る日を待ちわびながら帰天したSr.マーガレット・メリーの墓のすぐ近くでミサを立てることもできました。
 「神の愛の宣教者会」3番目のシスター、Sr.ガートルードやマザーの跡を継いだ2代目の総長Sr.ニルマラも、まるで息子が帰って来たかのようにわたしを温かく迎えて下さり、マザーについてこれまで聞いたこともないような話をたくさん話してくださいました。彼女たちとの会話を通して、わたしがいかにマザーのことについて無知であったかを改めて思い知らされました。いつか、それらの話を皆さんとも分かち合えればと思います。
 この恵みに生かされながら、いよいよ神戸、カトリック六甲教会での司牧活動が始まります。第三修練を終えたとはいえまだまだ未熟な者ですので、今後とも御指導御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

★まずは4月3日(日)に京都・思文閣美術館にて講演会を行います。お近くにお住いの方は、どうぞよろしくお願いいたします。
詳細はこちら⇒
 http://d.hatena.ne.jp/hiroshisj/20110304/1299199728
※写真の解説…3月29日に行なわれた、カルカッタ「神の愛の宣教者会」本部修道院での最後のミサの様子。