フォト・ライブラリー(180)彼岸花咲く葛城の道4

彼岸花咲く葛城の道4

だらだらとした坂道を下って、ある曲がり角を過ぎたとき、ひときわ鮮やかな赤に染まった彼岸花の群落が目に飛び込んできました。今回の散策で出会った中で、一番見事な群落でした。遠くには、金剛山が見えています。

棚田の土手が、赤と緑の鮮やかな二色に塗り分けられています。

たわわに実った稲穂です。おいしいご飯に炊き上げられたり、おせんべいや御餅になったりして、いつの日かわたしたちの口に入るかもしれません。

駅で葛城古道の地図をもらった時、駅員さんが「ときどき白い彼岸花があって、それを見つけると幸せになると言われています」と説明してくれました。なかなかありませんでしたが、コースの最後の方でようやく一株だけ見つけました。

一言主神社を過ぎて、田んぼのあぜ道に入りました。金色に光る稲田の向こうには、大和盆地を囲む山々が連なっています。ここはまさに「国のまほろば」、日本の原風景なのかもしれません。初めて歩いたのに、まるで昔歩いたことがあるような気持ちになる秋の葛城古道でした。