フォト・ライブラリー(205)初冬の有馬へ〜後半

初冬の有馬へ〜後半

色づいたモミジと常緑樹の葉が、美しいコントラストを作り出していました。

ふと足元に目をやると、モミジの落ち葉が降り積もっていました。まだ落ちたばかりなのでしょう、鮮やかな色を残しています。

燃え上がるように真っ赤なモミジが、時折、木々の間から見えます。こんな山奥ではわたしのような登山客以外には誰も見る人もいないでしょうが、見事な美しさです。

腰かけるのにちょうどいいくらいの岩が並んでいました。神戸と有馬は平安の昔から人の行き来があったそうですから、きっとこの岩にも平安時代の商人や鎌倉時代のお侍さん、温泉に向かう江戸時代の庶民達などたくさんの旅人たちが腰かけたことでしょう。

有馬へと下っていく道は、北側斜面の日陰で、すでに紅葉も完全に終わっていました。山頂付近から2時間弱で有馬の街が見えてきます。

大昔から温泉町として栄え、太閤秀吉にも愛されたという有馬の街。古びた名物炭酸せんべいのお店や土産物屋さんの建物がが、温泉地の情緒を豊かにしています。「金の湯」で一風呂浴び、山歩きの汗を流してさっぱりしました。