フォト・ライブラリー(215)長瀞のロウバイ

長瀞ロウバイ

東京に住んでいた頃、毎年、この時期になると秩父長瀞までロウバイを見に行っていました。神戸からではさすがに遠すぎて行けないので、数年前に撮った写真で懐かしみたいと思います。

長瀞ロウバイ園は、サル山でも有名な宝登山の山頂にあります。ロープウェーでも簡単に上がれますが、お勧めは「長瀞アルプス」と呼ばれる登山道を2時間ほどかけて登ることです。最後の石段がしんどいですが、坂のかなたに黄色い帯のように広がる梅林が見えてくるときの感動はなにものにも代えられません。

名前の通り蝋細工のような繊細な花です。色あいは地味で、庭さきで1、2本咲いているくらいではあまり印象に残りませんが、これだけたくさん咲いているとさすがに迫力がありますね。

上品でほのかな香りがするロウバイですが、このくらいたくさん咲くともうむせかえるくらいの香りになります。

最後に登ったのは今から5年前、2007年のことでした。あのときはシスターたちのグループと一緒で、アフリカに行く直前のSr.二條あかねもその中にいました。山頂で、おにぎりを食べたのが懐かしく思い出されます。2009年に彼女がチャドで帰天してから、もうじき3年になります(帰天日は2月2日)。

登山道に咲いていた福寿草です。霜柱を倒して地面から顔を出す福寿草、その命の力強さに春を感じます。