北近江冬の旅〜竹生島・後半
京都、東山の豊国廟から移設された国宝の唐門に到着。外は一面の雪景色です。
豊臣秀吉の御座船「日本丸」の櫓を利用して作られたと言われる、重要文化財の船廊下が、唐門と竹生島神社をつないでいます。格子戸の間から雪が流れ込み、廊下もうっすら雪化粧しています。
天高くそびえたつ三重塔の朱色が、モノトーンの雪景色の中に映えていました。
葉を落とした木々の枝に、雪が降り積もります。時折、重さに耐えられなくなった枝が跳ね上がり、辺りに雪を舞い散らせていました。
人っ子一人いない静まり返った神社の境内に、しんしんと雪が降り積もっていました。その静寂のかなたに、大いなる神秘の世界が扉を開いるように感じました。竹生島の神秘を感じるには、雪の日に訪れるのがいいようです。