冬の大原〜三千院・前半
初雪の頃、大原の山里を訪ねました。京都駅前は快晴で雪の気配さえなかったのですが、バスで1時間ほどはしっていく途中で雪が舞い始め、大原に着くともう一面の雪景色でした。バス停から、まずは三千院を目指しました。
御庭の縁側に、舞い込んだ雪がうっすらと積もっていました。雪化粧した庭のあちこちに、物静かな美が宿っています。
普段は庭の一部としてしか見ていない小川も、雪化粧するとなかなかのものです。
つくばいの周りにも雪が積もり、下たる水はつららになっていました。こんな日には、手を洗う人もいません。
いつもは庭と座敷がひとつながりの空間を作り出していますが、こんな日にはガラス戸が引かれます。お薄を頂きながらガラス越しに眺める雪の庭、なかなかの味わいです。