フォト・ライブラリー(226)冬の大原〜三千院・後半

冬の大原〜三千院・後半

牡丹雪が舞い散るなか、客殿を出て御庭を散策しました。こんな大雪の日に来た人だけが、静かな無人の境内にたたずむ恵みを与えられるのでしょう。心が洗われます。

三千院の名物「わらべ地蔵」、こんな雪の中でも穏やかな笑みを絶やすことがありません。

雪の重みでたわんだジャノヒゲが、庭園の小川に覆いかぶさっています。水面を流れるサザンカの赤い花びらが、景色に彩りを添えていました。

阿弥陀様を祀った往生極楽院、建設されたのは1000年以上も昔、平安時代のことだと聞きました。悠久の時を越えて捧げられた人々の祈りの声が、今もお庭にこだましているようです。

これも普段は素通りしてしまう杉の木の根ですが、はっとするような美しさを感じました。雪化粧にはすべてを美しく見せる力があるのかもしれませんね。