フォト・ライブラリー(227)冬の大原〜宝泉院

冬の大原〜宝泉院

三千院の門を出て、茶店が並ぶ通りを右手に進んでいくと天台宗の大寺院、勝林院に突き当たります。この辺りの地名、勝林院町の由来にもなっているくらい由緒あるお寺です。次に訪れた宝泉院は、勝林院の僧坊の一つだったお寺で、庭園の美しさで知られています。

住職さん御自慢の庭園、「額縁の庭」です。背景となる竹林越しに、大原の山並みが見えています。左手前に突き出している竹筒、なんだかお分かりになるでしょうか。答えは竹に耳を近づけてみればわかります。実はこれ、地中に埋められた水琴窟の美しい音色を響かせるための竹筒なのです。

この寺のもう一つの名物、京都でも有数の大きさを誇る五葉松です。真っ白な雪景色の中に、鮮やかな緑が映えます。

雲の間から一瞬、陽光が差し、石段に積もった雪の結晶を照らしました。

庭園の片隅に置かれた石仏です。お供え物のみかんにも、雪が積もっていました。

入り口の近くにある「鶴亀の庭」と呼ばれる坪庭、小さいですがなかなか味わいがあります。