フォト・ライブラリー(242)城南宮神苑の枝垂れ梅・前半

城南宮神苑の枝垂れ梅・前半

京都新聞のホームページで城南宮の梅林の写真をたまたま見かけた時、目が釘付けになってしまいました。見事な枝垂れの白梅と紅梅が庭一面、豪華絢爛に咲き誇っていたからです。これは行ってみようと思い、先週の木曜日、さっそく現地に行ってきました。

京都駅から地下鉄に乗り換え、竹田駅から15分ほど歩くと城南宮の鳥居が見えてきました。あまり知られていない神社ですし、早い時間だったせいかほとんど人もいませんでした。ただ、テレビ局の取材が来ていたので、その後について神苑と呼ばれる梅林に向いました。中に入ると、名前のとおりこの世のものとは思えないほど美しい世界が広がっていました。

枝垂れ梅はときどき見かけますが、これだけ大きな木が、これだけたくさん植えられているのを見たのは初めてです。枝の根元から先端までびっしりと咲いた花の数は、一本の木でおそらく数千、数万に上るでしょう。

花の一輪一輪も、普通の梅より花びらが厚くて華やかです。

あまりにも美しすぎて、どう写真に収めていいのかしばらく考え込みました。隅々まで写真に納めたいと思うほど美しい景色に出会ったときは、よほど気をつけないと「写真を撮らされる」という状態になって、後で後悔することになります。夢中になるあまり、構図が崩れてしまうからです。