やぎぃの日記(135)大船渡から1


3月27日(火)大船渡から1
 六甲教会大船渡ボランティアチームの11名は、無事、カトリック大阪教会管区が運営する大船渡ベース「地の森いこいの家」に到着した。
 初日から驚くような出会いがいくつかあった。まず、伊丹空港で高松教区長の諏訪榮治朗司教様とたまたまお会いした。なんと諏訪司教様もこれから2泊3日で大船渡ベースを訪問するところだという。とてもすばらしい旅の道連れができた。
 飛行機と電車、バスを乗り継ぎ、3時ころ大船渡ベースに到着した。途中、気仙沼あたりから津波の被害が車窓に見え始めたが、陸前高田市内に入ったときは思わず目を疑った。街が1つ、まるごとすっかり消えてしまっている。テレビや写真では何回も見た光景だが、実際に目の当たりにすると気分が悪くなるくらいすさまじい光景だった。この街の人々の命の営みは、いったいどこに消えてしまったのだろう。
 オリエンテーションを受けた後、フィリピン人のまかないさんが作ってくれた晩御飯を皆で食べた。食後、時間があったのでケセン語聖書で有名な山浦玄嗣先生に電話してみた。滞在中に一度くらいお話を聞く機会をいただけないかと思ったからだ。すると電話口から「ああ、来られたんですね。今からそちらにうかがいます」とのお返事。こうして、さきほどまで臨時の講演会が居間で行われていた。途中、地震があったが「このくらいは毎日のことです」と先生は少しも動じておられない様子だった。
 これが初日だから、残りの4日間がますます楽しみになる。明日はまず司教様と一緒に大槌町を視察し、午後から大船渡に戻って「お茶っこ」と呼ばれる被災者の方々との交流サロンに参加する。
※写真の解説…「地の森いこいの家」にて。六甲教会のグループに話して下さる山浦先生。諏訪司教様の姿も。