《「ふっこうのかけ橋」プロジェクト概要》


 カトリック大阪大司教区神戸地区で現在進行中の「ふっこうのかけ橋」プロジェクト。福島の子どもたちを神戸に招くことを目的としたプロジェクトの概要と、現在までの歩みをご紹介したいと思います。
【 なぜ平仮名で「ふっこう」なのか? 】 
 今回、プロジェクトの名称は「ふっこうのかけ橋」と名付けられました。福島の「ふく」と神戸の「こう」を合わせて「ふっこう」です。福島と神戸が力を合わせることで、一日も早く復興を実現できるように、子どもたちが現在と未来を結びつけるかけ橋になるようにとの願いが込められています。かつて阪神淡路大震災で廃墟となり、灰燼の中から奇跡の復興を成し遂げた神戸の思いと力、知恵を結集して、福島の未来である子どもたちのためにできる限りのことをしてあげたいと思います。どうぞ皆様、「ふっこうのかけ橋」という名前と、そこに込められた意味を心のどこかにお留おきください。
【プロジェクト概要】
1.趣旨
 福島第一原発の事故発生以降、福島市二本松市など、放射能の影響を強く受けながら避難地域には指定されなかった場所で、たくさんの人々が放射能の不安と戦いながら生活を続けている。そのような生活の中で、小さな子どもを持つ母親たちが抱えるストレスはとりわけ強く、もはや母子ともに我慢の限界に近づきつつあると言われている。
 かかる状況に気づいた公共団体、学校、教会などが福島の母子のストレスを和らげるために各地で短期保養プログラムを始めているが、この度、カトリック神戸地区でも下記の要領で短期保養プログラムを行うことにした。その目的は、何よりも「放射能を心配しなくていい場所で子どもを思いきり遊ばせてあげたい」という福島の母たちの願い、「放射能のない場所で思い切り遊びたい」という福島の子どもたちの願いをかなえることである。神戸の子どもたち、神戸地区の信徒にとっても、この交流は大きな恵みをもたらすだろう。

2.招待期間 2012年8月2日(木)〜8月8日(水)
3.招待の対象と人数
カトリック松木町教会とカトリック野田町教会の教会学校に所属する子ども、そのお母さん30〜40名程度。
4.宿泊場所 愛徳姉妹会「ナザレの家」及び「カナの家」(神戸市垂水区舞子台)
5.滞在中のプログラム
・8月3日〜5日で、子どもたちを神戸地区合同キャンプに招く。
・ニーズに応じて、垂水の海やプールで泳いだり、神戸港をクルーズしたり、六甲山でハイキングしたりするプログラムを実施。
6.参加費用
福島から来るお母さんと子どもたちの往復交通費、滞在費は全額、こちらが負担する。完全な招待。
7.主催 カトリック大阪教区神戸地区「ふっこうのかけ橋」実行委員会(実行委員長・橋本直人)
8.後援 カトリック社会活動神戸センター、ENGOプロジェクト、カリタスJAPAN、CLC
9.連絡先 社会活動神戸センター(担当・山野真美子) 電話 078-271-3248
10.これまでの歩み
1月08日 神戸地区宣教司牧評議会(於・兵庫教会)にて本企画の承認を受ける。全面的支援を決定。
2月12日 第一回実行委員会開催(於・神戸中央教会。以下同じ。)
2月15日 大阪教区ENGOプロジェクト、後援団体として参加決定。
2月24日 臨時実行委員会開催
3月04日 神戸地区宣教司牧評議会(於・鈴蘭台教会)にて各小教区の募金への協力が承認される。
3月09日 臨時実行委員会開催
3月12日 CLC支援デスクから10万円の援助の申し出。
3月19日 カリタスJAPAN、90万円の援助承認。
3月25日 第二回実行委員会開催。正式名称「ふっこうのかけ橋」に決定。
3月26日 福島に向けて募集要項を送付。
※写真の解説…1枚目、夕暮れ時の明石海峡大橋。2枚目、第一回実行委員会の様子。