フォト・レポート(106)被災地はいま3〜大船渡・復興への力強い歩み

被災地はいま3〜大船渡・復興への力強い歩み

大船渡を復興を象徴するものの一つは、津波によって廃墟となった町のあちこちで忙しく動き回る重機の姿でしょう。一体、何百台の重機が集まっているのか。日本中から、大船渡の復興のために十機が集まっているのではないかとさえ思いました。

瓦礫をかき集め、人間では到底動かせない建物の土台を軽々と持ち上げる重機の力強い働きは本当に頼もしい限りです。「復興の槌音」ならぬ、復興のエンジン音が響く大船渡の町です。

いち早く建設された仮設の商店街、その名も「おおふなと夢商店街」です。地面やコンクリートのモノトーンで覆い尽くされた町の中に、ピンク色の看板がひときわ目を引きます。大船渡の復興のもう一つの象徴と言っていいでしょう。

本屋さんや魚屋さん、美容院など生活に必要なお店が入店した仮設の店舗です。たくさんの人たちがひっきりなしに訪れ、復興の一大拠点になっています。

大船渡の名物、毛ガニが魚屋さんの店先に並んでいました。今回の津波では大きな被害をもたらしましたが、黒潮親潮がぶつかる三陸沖の海は、カニやホタテ、昆布などたくさんの恵みをもたらしてくれる母なる海でもあります。

これは干しガレイですね。大船渡ベースの食事にも出ましたが、とてもおいしかったです。海からもらった力で、今日も復興への力強い歩みが続きます。