京都の桜2012〜後半
かつて西田幾多郎や三木清が思索にふけりながら歩いた若王子神社から銀閣寺に至る疎水沿いのこの道は、その名も「哲学の道」。この季節に歩くと、きっと人生や世界に肯定的な哲学が生まれるでしょう。
バスで平野神社に移動しました。平野神社は円山公園と並ぶお花見の名所。満開の桜の下で、皆さんそれぞれの春を楽しんでおられました。
花見スペースからちょっと離れると、神社らしい静けさにも出会うことができます。鳥居の赤と枝垂桜のピンクが、真っ青な空に映えていました。
嵐電に乗って最後の目的地、嵐山へ。駅の目の前にある天竜寺に飛び込むと、満開の枝垂桜が歓迎してくれました。
境内を見渡す丘の上に一本聳え立つ枝垂桜です。さすがに風格がありますね。
天竜寺の境内で、枝垂桜が夕方の光を浴びて輝いていました。
渡月橋を渡って中之島公園へ。どういうわけかお花見客もほとんどおらず、静かな空気の中に堂々たる桜の古木たちがたたずんでいました。桜の下でしばらく休んでいるうちに日がだいぶ傾いてきたので、この日はこれで引き上げることにしました。京都の桜とあと何回出会えるか分かりませんが、いつまでも記憶に残しておきたい日本の春です。