やぎぃの日記(140)信徒によるキリスト教入門講座〜こいずみクラス


信徒によるキリスト教入門講座〜こいずみクラス

 この4月から、三ノ宮の女子パウロ会書店「St.Paul Kobe」の2階で2つのキリスト教入門講座を始めた。女子パウロ会書店はJR三ノ宮駅から歩いて3分の距離にあり、通勤・通学の帰り道に立ち寄るには絶好の条件を備えている。ここを活用しない手はないと思ったのだ。2つの講座うちの1つは火曜日の「聖書と祈りの入門講座」、もう1つは金曜日の「マザー・テレサに学ぶキリスト教講座」だ。火曜講座は、第1、第3火曜日にわたしが聖書のクラスをし、第2、第4火曜日に六甲教会信徒で音楽家のこいずみゆりさんが祈りのてほどきをする形になっている。司祭と信徒が協力することで、より豊かなカテケージス行うことができるに違いないと思ったからだ。
 信徒が入門講座を担当することについては、まだまだ受け入れがたいという声もあるようだが、わたしは「わたしにできないことがあなたにできます。あなたにできないことがわたしにできます。一緒になれば、神様のために素晴らしいことができるでしょう」というマザー・テレサの言葉がこの場合にも当てはまると思っている。
 先日、初めてこいずみさんのクラスに出席してみて、その感を新たにした。正直、「どんな様子なのかな」というくらいの思いで行ったのだが、こいずみさんの話を聞いているうちにそれどころではなくなってしまった。話に引き込まれて、ノートを取る手が止まらなくなてしまったのだ。そのとき書き留めた言葉をいくつか分かち合ってみたい。
「祈りとは、わたしたちの渇きと神の渇きの出会いです。決して一方通行のものではなく、祈りの中で神と見つめあい、語り合い、互いの渇きを癒しあうのです。神の渇きは実感しにくいかもしれませんが、天地の創造に始まって、イエスの誕生、十字架上の死に至るすべての歴史の中に激しく渇く神の愛が燃え上がっています。そして、今もその同じ愛がわたしたちの日々の生活の中に燃えています。」
「神の渇きに答える、神への渇きを失わないようにしたいと思います。会社で成功したり、家庭が幸せだったりすると、それで満足してしまいがちですが、そんな時こそ神への感謝を忘れないようにしましょう。あらゆる成功も、幸せも、自分の力で勝ち取ったものだと思ってはいけません。神様が守り、導いてくださったからこそできたことなのです。そのことを忘れず、神に感謝をささげるとき、わたしたちの喜びはより豊かなものになるでしょう。本当の喜びは、神との一致の中にこそあるのです。」
 質疑応答の時間に受講者の1人が「こんな話は司祭や修道者から聞けません」としみじみ言っておられたが、わたしも同感だ。信徒としての日常生活の中で霊性を練り上げていくことで、ここまで達することができるのかと感動した。「一緒になれば」という以前に、まず司祭が信徒から学ぶ必要があるのかもしれない。
★こいずみゆりさんの講座は毎月第1、第3火曜日の19:00から三ノ宮の女子パウロ会書店で行われています。詳しくは、こちらをご覧ください。⇒
火曜講座「聖書を通って祈りの世界へ。」.PDF 直
※写真の解説…琵琶湖畔の休耕田に咲いたレンゲの花。