「ふっこうのかけ橋」ニュース(1)いよいよあと1ヶ月


「ふっこうのかけ橋」ニュース(1)いよいよあと1ヶ月
 以前にこのブログでもご紹介したカトリック大阪大司教区神戸地区の行事「ふっこうのかけ橋」プロジェクト、いよいよ開催が間近に迫ってきました。このプロジェクトの動きを皆さんによりよく知っていただくため、これから8月2日〜5日の開催期間に向けてブログで速報をお届けしていこうと思います。まずはその第一弾!
【最新情報】

★福島・現地説明会開催
 6月16日〜17日、「ふっこうのかけ橋」プロジェクト実行委員長の橋本直人君、事務局の山野真美子さん、実行委員で子育て中のお母さん代表の松崎裕子さんの3人が福島市内のカトリック二本松教会、野田町教会を訪れ、現地説明会を行いました。この説明会での出会いを通して参加を決心したご家族もおられ、とても実り豊かな説明会になったようです。現地を訪れるのが初めてだった橋本君は、街の至るところに放射能汚染を測定する染量計が置かれていることに驚き、今回のプロジェクトの意義を改めて実感したとのことです。(※左の写真は現地説明会の様子)
■この現地説明会の様子については、神戸地区HPから先日発行された神戸地区報号外「ふっこう丸、出帆」をご覧ください。3人がそれぞれに感じた現地の様子の詳細な報告も掲載されています。バックナンバーで、これまでのプロジェクトの歩みもご覧いただけます⇒◆神戸地区HP◆ http://catholic-kobe.org/index.html
★福島からの参加者35名に
 7月9日現在、福島からの参加者は35名に達しました。内訳は、子どもが23人、お母さんたちが10人、引率のシスターが2人です。東北の教会の現状を反映して、日本人と結婚し、日本に永住しているフィリピン人のお母さんたちの参加が多いのが特徴と言えるかもしれません。参加者の増加に伴い、1日目の宿泊は、愛徳姉妹会修道院カトリック住吉教会の2ヶ所に分かれることになりました。
★司教様方も参加決定
 8月2日の晩に行われる明石海峡クルーズに、カトリック大阪大司教区教区長であり、日本カトリック司教協議会議長である池長潤大司教が、8月4日の全キャンプ行事にカトリック大阪大司教区補佐司教である松浦悟郎司教様が参加してくださることになりました。神戸地区のみならず、大阪教区を挙げての大歓迎になりそうです。
★募金総額815,597円に
 神戸地区の各教会から寄せられた募金の総額は、7月6日現在で815,597円に達しました。皆様のご協力に心から感謝すると同時に、さらなる募金の呼びかけをお願いしたいと思います。神戸地区外の方でも、お志のある方は、事務局・山野(電話078-271-3248)までご連絡ください。
★平和旬間行事の概要決定
 福島の子どもたちの滞在中、8月4日午後1時より神戸地区平和旬間行事が開催されることになりました。付き添いで来られるシスターと、福島から避難中のお母さんの2人が、福島の現状についてお話ししてくださいます。講演のあと、松浦悟郎司教様司式による福島の子どもたちと共に捧げるミサも行われますので、どうぞ皆さんご参加ください。神戸地区以外の方も大歓迎です。
■平和旬間行事の詳細は、こちらからPDF版のチラシをご覧ください。⇒ 平和旬間行事2012ポスタ=.pdf 直
【 なぜ平仮名で「ふっこう」なのか? 】
 今回、プロジェクトの名称は「ふっこうのかけ橋」と名付けられました。福島の「ふく」と神戸の「こう」を合わせて「ふっこう」です。福島と神戸が力を合わせることで、一日も早く復興を実現できるように、子どもたちが現在と未来を結びつけるかけ橋になるようにとの願いが込められています。かつて阪神淡路大震災で廃墟となり、灰燼の中から奇跡の復興を成し遂げた神戸の思いと力、知恵を結集して、福島の未来である子どもたちのためにできる限りのことをしてあげたいと思います。どうぞ皆様、「ふっこうのかけ橋」という名前と、そこに込められた意味を心のどこかにお留おきください。
【プロジェクト概要】
1.趣旨
 福島第一原発の事故発生以降、福島市二本松市など、放射能の影響を強く受けながら避難地域には指定されなかった場所で、たくさんの人々が放射能の不安と戦いながら生活を続けている。そのような生活の中で、小さな子どもを持つ母親たちが抱えるストレスはとりわけ強く、もはや母子ともに我慢の限界に近づきつつあると言われている。
 かかる状況に気づいた公共団体、学校、教会などが福島の母子のストレスを和らげるために各地で短期保養プログラムを始めているが、この度、カトリック神戸地区でも下記の要領で短期保養プログラムを行うことにした。その目的は、何よりも「放射能を心配しなくていい場所で子どもを思いきり遊ばせてあげたい」という福島の母たちの願い、「放射能のない場所で思い切り遊びたい」という福島の子どもたちの願いをかなえることである。神戸の子どもたち、神戸地区の信徒にとっても、この交流は大きな恵みをもたらすだろう。
■プロジェクトの発端となった、福島のお母さんたちとの出会いを報じたカトリック新聞記事はこちらから。⇒111106カトリック新聞・福島のお母さん達.jpg 直
■福島支援を呼びかけるカトリック新聞「声」欄の記事はこちらから。⇒120129カトリック新聞・福島の子どもたちのために.jpg 直

2.招待期間 2012年8月2日(木)〜8月5日(日)
3.招待の対象と人数
カトリック松木町教会とカトリック野田町教会の教会学校に所属する子ども、そのお母さん30〜40名程度。
4.宿泊場所 愛徳姉妹会「ナザレの家」及び「カナの家」(神戸市垂水区舞子台)、カトリック住吉教会
5.主催 カトリック大阪教区神戸地区「ふっこうのかけ橋」実行委員会(実行委員長・橋本直人)
6.後援 カトリック社会活動神戸センター、ENGOプロジェクト、カリタスJAPAN、CLC
7.連絡先 社会活動神戸センター(担当・山野真美子) 電話 078-271-3248
【これまでの主な歩み】
1月08日 神戸地区宣教司牧評議会(於・兵庫教会)にて本企画の承認を受ける。全面的支援を決定。
2月12日 第一回実行委員会開催(於・神戸中央教会。以下同じ。)
2月15日 大阪教区ENGOプロジェクト、後援団体として参加決定。
3月04日 神戸地区宣教司牧評議会(於・鈴蘭台教会)にて各小教区の募金への協力が承認される。
3月12日 CLC支援デスクから10万円の援助の申し出。
3月19日 カリタスJAPAN、90万円の援助承認。
3月25日 第二回実行委員会開催。正式名称「ふっこうのかけ橋」に決定。
3月26日 福島に向けて募集要項を送付。
4月15日 キャンプの会場候補地である愛得学園小学校を下見。
4月22日 第三回実行委員会開催。福島からの要望を受けて、開催期間を3泊4日に短縮。
5月06日 神戸地区宣教司牧評議会(於・明石教会)にて募金方法の詳細が決定される。
5月27日 第四回実行委員会。開催期間中の役割分担などを決定。
6月16〜17日 福島市内のカトリック松木町教会、野田町教会で現地説明会開催。
6月24日 第五回実行委員会。福島のお母さんたちの声を反映しつつ、プログラムを最終決定。
7月01日 神戸地区宣教司牧評議会(於・北須磨教会)にて、プログラムと予算案が承認される。
7月03日 池長大司教、松浦司教参加決定。
7月07日 カトリック神戸地区報号外「ふっこう丸、出帆」発行。
※写真の解説…今回のキャンプの舞台となる、明石海峡大橋