カルカッタ2011〜後半
カルカッタのシンボル、ハウラー橋。20世紀の前半に作られた全長705mのこの橋は、ワイヤーを使わず鉄骨だけで組み上げられています。1日の通行者は100万人とも言われ、世界一の交通量を誇ります。
親子連れが、バケツを持って川へ水浴びに降りていきます。ガンジス川は、下流のこの辺りではフーグリー川と名前を変えています。
橋のたもとの船着場からは、対岸への渡し船の他、カルカッタと近隣の都市を結ぶ定期船が多数発着しています。
フーグリー川の支流に設けられた沐浴場、カーリー・ガートの近くに、マザー・テレサの有名な施設「死を待つ人の家」があります。
カーリー・ガートの名前の由来は、カーリー女神に捧げられたこのカーリー寺院。カルカッタでもっとも由緒のあるヒンドゥー教のお寺で、カルカッタの地名の由来とも言われています。
カーリー寺院の参道には、今日もたくさんの巡礼者が行き交います。巡礼者の施しを待つ人々も、道端にずらりと並んでいました。
ガラッと雰囲気が変わって、こちらはカルカッタの目抜き通りパーク・ストリート。高級ホテルやレストラン、バー、大学などが立ち並ぶこの通り、2004年に名称が変更され、現在の正式名称はなんとマザー・テレサ・サラニ―(通り)です。
昼時のオフィス街を、たくさんのサラリーマンやOLたちが行き交います。カルカッタのOLさんは、サリーやパンジャビ・ドレスでびしっと決めています。
路面電車は交通混雑のもとですが、カルカッタでは安価な移動手段として重宝されています。タクシー、人力車、バイクなどあらゆる乗り物が走り回るカルカッタの街です。
車道を、牛たちが堂々と歩いていきます。ちゃんと目的地がわかっているようで、迷いのない確かな足取りです。
カルカッタの街の朝の風景。道端のチャイ屋さんの前で、素焼きのコップに注いだチャイを飲み干すおじさん。仕事に向かう途中でしょうか。
道端に店を広げた八百屋さん。ずいぶん品数が豊富です。日本で見かけないような野菜もありますね。
こちらは、ガンジス川で捕れた魚を売るお店。独特の形をした包丁で魚をさばいていきます。売られているのは、鯉の一種のようです。
道端の井戸で水浴びする人々。街のあちこちで見られる、朝の風景です。
サイクル・リキシャ―が、駅の近くで客待ちをしていました。人力車と違って自転車をこいで引くタイプなので、一見楽そうにも見えますが、でこぼこが多いカルカッタの街を自転車で走るのはなかなか大変なようです。
駅に電車が到着しました。ぎゅうぎゅう詰めの車両に揺られて近隣の街から働きに来た人々が、一斉に飛び出してきます。
たくさんの人々が行き交う駅のホーム。今日は、どんな一日が始まるのでしょう。
容赦なく照りつける日差しの中、土ぼこりの舞う道路を無数の人や乗り物、動物が行き交います。道を歩いているだけで、あふれ出す生命の力に呑み込まれそうになる街、カルカッタ。この街に、マザー・テレサは今も生きています。