秋の六甲山2〜高山植物園
この辺りから木々が多くなり、山道に入っていきます。気持ちの青空が広がった日でした。
どこからか種が飛んできたのでしょう、道端でキク科の白い花が群落を作っていました。
山道を1時間ほど歩いていくと、油こぶしと呼ばれる峰に出ます。かつて、この辺りを通って有馬に向う油商人が、あまりにきつい山道に油をこぼしたことからこの名がついたと言われています。
油こぶしの日の当たる草原に、アキノタムラソウが咲いていました。いかにも山野草という感じがする、小さくて可憐な花です。
山頂の近くで、コムラサキがつやつやした紫の実をつけていました。
ようやく六甲山高山植物園に到着。入り口の辺りで、真っ赤に色づいたモミジが出迎えてくれました。
これは何の木なのでしょう、黄色く色づいた葉と青空、そして背後にあるモミジの赤の取り合わせがとても美しかったです。
池のほとりのオオモミジも真っ赤に色づいていました。高山植物園に秋の訪れを告げる木と言っていいでしょう。
ふと上を見上げると、黄色く色づいた木の葉に太陽の光が透過してきらきら輝いていました。一瞬、天上の光が差したかのような錯覚に陥ります。
紅葉していく途中のモミジ。さまざまな色が入り混じって美しかったです。高山植物園がある辺りは標高800m。気候としては、北海道南部と同じだそうです。一足早く、秋の美しさを満喫した一日でした。