初冬の鎌倉〜円覚寺から鶴岡八幡宮へ・前半
先日、仕事で大船まで行った帰り道、鎌倉の友人一家を訪ねました。友人の家は鎌倉駅の近くなのですが、一駅前の北鎌倉駅で下車して初冬の鎌倉を散策してみました。まずは、北鎌倉駅の目の前にある円覚寺です。
円覚寺は、鎌倉五山の中でも第二位とされる臨済宗の名刹。広大な境内には、まだ秋のなごりのもみじがところどころに残っていました。
蕾を大きく膨らませたミツマタ。紙の原料としても知られていますが、早春に咲く花もなかなかの美しさです。
大学生の頃は、友人の家を訪ねてよく鎌倉に来たものでした。あれから20年あまり。まさか大学を出てからインドに行き、神父になるとは、想像だにしていませんでした。歳月の流れを思って、感慨深いものがあります。
境内のあちこちで見かけた赤い実。きっと万両でしょう。
冬の寒さの中、暖かな色で光るモミジが心を和ませてくれます。秋とはまた違った趣ですね。
元気よく咲いたサザンカの花。冬になくてはならない花です。
青々とした葉を茂らせる竹林。寒空の中、きりっとまっすぐに天を目指して伸びる竹の姿は、どこか禅僧の姿を思わせます。
鎌倉の名物、切り通しの岩肌です。重機などがない時代に、よく人の手でこれだけの岩を削ったものだと感心します。
あちこちに秋の名残を残した初冬の風景。味わい深くてなかなか先に進めませんが、友人との約束の時間もあるので次の目的地、建長寺を目指したいと思います。