冬の大阪城公園〜野鳥たちの世界4
大阪城西の丸庭園のセンダンが、びっしりと実をつけていました。見るには美しいのですが、ちょっと癖のある匂いがします。
しかし、お腹を空かせたムクドリはそんな匂いなんか気にしません。他の鳥が手を出さないのをいいことに、パクパクと食べ放題です。
庭園の一角で、サザンカが見事に花を咲かせていました。
散ったサザンカの赤い花びらの中を歩く雌のジョウビタキ。まさに「花道」という感じです。
お城の石垣の上には、真っ青な空と白い雲。きびきびとした冷たい風が吹き抜けていく、とても冬らしい天気でした。
ネムノキでは、ヒヨドリたちが食事中。枝豆みたいでおいしそうな種ですね。
歩いていると、前方の地面がもぞもぞと動いているに気づきました。何だろうと思って近づいてみると、数十羽のスズメの群れが地面に落ちた葉を突いていました。
木の上では、逆さまになって餌をついばんでいるスズメも。こんな姿を見ると、スズメも立派な野鳥なんだと思います。
北風を避けるためでしょうか。こちらのスズメはボールのように丸くなっています。
このスズメは、もうお腹がいっぱいになったのか、桜の木の幹で日向ぼっこをしていました。目が眠そうです。
植え込みの中から小鳥が飛び出してきたので、スズメかと思ったらなんとウグイスでした。こんなところに隠れていたとは。
石垣にちょんと止まってすまし顔のハクセキレイ。石垣の色と羽の色がマッチしています。
頭の上から「トトトトトン」とおなじみの音が聞こえてきたので、見上げてみるとやはりこの後姿。キツツキの一種、コゲラです。
ずいぶんたくさんの種類の鳥をご紹介してきましたが、まだまだこれはほんの一部。御濠にはたくさんの水どり達がいますし、キクイタダキやレンジャク、ルリビタキなど希少な鳥も目撃されています。次はどんな鳥と出会えるか、鳥見の楽しみは尽きません。