【新教皇選出・続報2】


教皇選出・続報2
枢機卿たちへの挨拶から■
「弁護者である聖霊は教会の中にあるすべての違いをつくりだしますが、他方であらゆる違ったものを結び付けます。均質にするのではなく、互いに調和させることによって。教父の一人が『イプセ・ハルモニアエスト』(彼自身が調和である)と述べているのを思い出します。弁護者は、私たち一人ひとりに異なったカリスマを与え、父と子と聖霊を讃美する教会共同体の中で結びつけるのです。」
「信仰年の刺激を受けて、牧者も信徒もすべて共に、私たちは永遠の使命に忠実に答える努力をします。人類にイエス・キリストをもたらし、道、真理、命であり、教会に存在し、同時にすべての人の中に存在するイエス・キリストとの出会いに導くという使命です。」
「生命を与え、結びつける力をもった聖霊こそが教会の魂です。聖霊は、多くの部分から一つの体、キリストの神秘体を作り出します。日々、悪魔が私たちを誘惑するために送ってくる苦々しさ、ペシミズムに屈しないようにしましょう。」
「私たちは、力強い息吹をもって聖霊が教会に、耐え抜く勇気、地の果てにまで福音もたらす宣教のための新しい方法を探す勇気を与えて下さると確信しています。」
「キリストこそが全人類の唯一の救い主であると力強く告げるキリスト教の真理は、人間存在の深い要求にこたえるがゆえに、魅力的であり、説得力があります。この知らせは、教会が福音を宣教し、広げるという偉大な使命のために働くとき、キリスト教の初めにそうであったのと同じように今日も有効です。」
■名前の由来■
 本日行われたメディア関係者の謁見の中で、教皇は名前の由来を次のように説明した。教皇選挙中、教皇は親友であるサン・パウロの名誉大司教、クラウディオ・フメス枢機卿の隣に座っていた。得票数が3分の2に近づき、教皇選出が明らかになったとき、フメス枢機卿教皇を抱きしめ、口づけしながら「貧しい人々を忘れないでください」と言った。その言葉に打たれて、教皇はただちにアッシジのフランシスコのことを思い出した。説明の最後に教皇は次のように語った。
アッシジのフランシスコは、平和の人であり、清貧の人であり、被造物を愛し、守った人でした。貧しい人のための貧しい教会を、わたしがどれほど愛しているか。」
教皇庁報道部の記者会見から■
教皇は、教皇選挙中に枢機卿たちの宿舎になっていたドムス・サンタ・マリアに滞在している。昨日は何人かの枢機卿と共にミサを行い、原稿なしで説教した。
教皇は、昨日アルゼンチン駐在の教皇大使を呼び、アルゼンチンの人々に、就任ミサに来ないようにと伝えるよう指示。そのお金は、貧しい人たちのために使うようにと。教皇大使によれば、アルゼンチンでは告解を受ける人の数が大幅に増えている。