フォト・ライブラリー(375)葛城山のツツジ2013

葛城山ツツジ2013

神戸からいつも大阪湾の向こう側に仰ぎ見ている金剛山地の名峰、葛城山。いつか登ってみたいと思っていましたが、先日、ついにそのチャンスがやってきました。

うっそうと生い茂る木立を黙々と登っていくコース。あちこちにきつい階段があり、なかなかこたえます。鮮やかなモミジの新緑を見上げて一休みです。

上ること1時間半。山頂が近づいてくると、真っ赤なヤマツツジの花が目に飛び込んできました。冷たく澄み渡った空気に、小鳥たちの鳴き声が響き渡っています。

ヤマツツジが満開の山頂部。向こうに見えている山は金剛山です。

まるで燃え上がる炎のように真っ赤なヤマツツジの花。この日は高層雲もきれいで、空と地上の景色が一つに溶け合った壮大な眺めを味わうことができました。

庭園などで見る平戸ツツジより小ぶりで、色も赤が中心のヤマツツジ。野趣にあふれて、優雅な平戸ツツジとはまた違った美しさがあります。

たくさんの登山者たちが次々と山頂に到着、真っ赤なツツジのあいだを散策しています。ここまでしんどい思いをして登ってきた甲斐があったというものです。

見渡す限り真っ赤に染まった山の斜面。冷たい5月の青空に向かって、山全体が燃え上がっているようです。

冷たい5月の青空にたなびく筋雲が、天上の花畑に神々しさを添えています。この季節の葛城山は、地上で天国に一番近い場所の一つと言っていいでしょう。

こちらはピンクのヤマツツジの群落。後ろの丘の上に見えているのは、展望デッキから景色を楽しんでいる人たちです。

ここは、かつて一面の笹野原だったそうですが、あるとき笹が枯死。その後にヤマツツジが生え始めたそうです。

まるで吸い込まれてしまいそうな青空。雲のかなたから天上の調べが聞こえてきそうです。

「天は神の栄光を語り、大空は御手の業を告げる。」この空は、わたしたちに何を語っているのでしょう。

たくさん集まっているところを見てもきれいですが、一輪一輪もなかなかの美しさです。

いつも教会の窓から遠くに見ている山ですが、自分の足で登ったことで一層、愛着がましました。すばらしい一日の恵みを神に感謝。