京都散策・同志社大学〜下賀茂神社
チャペル・アワーでの奨励を頼まれて、同志社大学まで行ってきました。京都御所に隣接する大学のキャンパスは、滴るような木々の新緑と初夏の日差しに満たされていました。
今年の同志社大学と言えば、やはり大河ドラマ『八重の桜』。創立者・新島襄の妻、八重は、福島県の出身でした。
キャンパスのメインストリートを歩いていくと、とんがり屋根の建物が見えてきました。今回のチャペル・アワーの会場、クラーク記念館(重要文化財)です。
こちらが、クラーク・チャペル。伝統の重みを感じさせる、とても重厚な作りです。プロテスタントの礼拝での奨励ということで、もっと緊張するかと思いましたが、聖霊の守りと皆さんのお祈りのおかげでいつものように話すことができました。神の前にひざまずく心には、プロテスタントもカトリックもありませんね。
キャンパスの片隅に咲いていたアジサイの花。ようやく色づき始めたところです。
大学のキャンパスを出て、世界遺産の下賀茂神社「糺の森」を散策してみました。前から一度行ってみたかった場所でした。
鴨川と高野川合流地点にできた三角州に広がる広大な森。平安朝の昔から、京都の町を見守ってきました。
うっそうとした森の中に、小さな白い花が咲いていました。ウツギでしょうか。
巨木たちに見守られた神社の参道。修学旅行の子どもたちが、木々を見上げて歓声を上げていました。
ひときわ大きな楡の木。気が遠くなるくらい昔から、この森を見守り続けてきたのでしょう。
うっそうと生い茂る枝のあいだから、初夏の太陽が差し込んできます。
巨木のそばにいると、それだけで心が落ち着いてきます。長い年月を生きてきたお年寄りのそばにいるときに感じる安心感に、ちょっと似ているかもしれません。
鴨川の清らかな流れ。初夏になると、京都の人たちは鴨川の岸辺に納涼のための床を出します。
網を持った子どもたちが魚を捕っていました。遠い昔にどこかで見たことがあるような、とても懐かしい風景です。
同志社大学の学生さんたちと交流し、下賀茂神社を散策して、京都がより一層身近に感じられるようになりました。電車に乗れば神戸からわずか1時間なのですが、文化の違いからか、近くて遠い京都の町。知れば知るほど魅力的な場所です。