ベトナム視察旅行3〜メコン・デルタの生活−後半
果樹園から次の村に移動するため手漕ぎの舟に乗りました。両岸にニッパヤシがびっしりと生い茂る、曲がりくねった水路を進んでゆきます。
アオザイを着た船頭さんたちが、器用に舟を進めてゆきます。メコン・デルタの雰囲気を満喫する舟旅でした。
青々と生い茂ったバナナの葉。南国風の赤い花が、葉の緑によく映えています。
村の道でも、バイクとよくすれ違いました。街中だけでなく、農村部でもバイクが大切な移動手段になっているようです。
たわわに実ったココナッツ。ジュースを飲むだけでなく、果肉を加工してキャンディーなども作っているそうです。
道で出会った村の少年。ピースサインは全世界共通のようですね。
村の食堂での昼食。川で獲れたばかりの魚の料理です。丸っこい形のこの魚は、現地の言葉で「象の耳」と呼ばれているそうです。後ろに見えているボールのようなものも料理です。
魚は、香草やキュウリ、ビーフンと一緒に生春巻きにして食べました。まるで、手巻き寿司の感覚です。
先ほどの写真で魚の後ろに見えていボールのようなものは、実はぷっくりと膨らんだお餅。殻の部分を切り分け、その上に中のお餅を載せて食べます。ほんのり甘くて、とてもおいしかったです。
こちらも川で獲れた手長エビ。ベトナムでは、魚やエビは海よりも川で獲れたものを多く食べるそうです。
おいしげるヤシの木。風で落ちてくるヤシの実に木をつけなければなりません。
帰りの船が出る船着場まで、今度は馬車に乗ることになりました。かわいらしいポニーが引く小型の馬車は、かつて、ベトナムの農村になくてはならない移動手段だったそうです。
馬車から見た村の様子。村の人たちの生活を見るには、ちょうどいいスピードの移動です。
再び大河メコンを渡ります。肥沃な土を運んでくる、茶色く濁った水。手を入れてみると、ほんのりと温もりが感じられました。
船の船頭さんの後ろ姿。日焼けした肌に、ベトナムの国旗をあしらった帽子がよく似合います。
メコン・デルタへの小旅行、わずか1日でしたがベトナムの農村の生活を垣間見ることができました。母なる大河の恵みに感謝。