フォト・ライブラリー(388)雨の大原、苔と紫陽花の庭園散策

雨の大原、苔と紫陽花の庭園散策

先週のお休みの日、癒しのひとときを求めて大原の里を散策してきました。

大原バス停から、まず目指したのは三千院。朝から降っていた雨のせいか、木々の緑がいつもより鮮やかに感じられました。

雨上がりの庭園。三千院の庭園は、何度見ても飽きるということがありません。まるで、全宇宙を凝縮したような美しさです。

庭の一角に置かれたつくばい。苔で覆われた石が、周りの草や木の緑にとてもよく馴染んでいます。

モミジとスギゴケの緑に覆われた庭園。しっとりとして、いつもより緑が濃く感じられます。

モミジの葉の先から落ちる水滴。まるで水晶玉のようにきらきらと輝いています。

元気いっぱいのスギゴケ。ほんとうに杉の葉のようですね。

雨のせいか、ほとんど人影のない三千院のお庭。何回も訪れていますが、こんなに人が少なかったのは初めてです。

おなじみの「わらべ地蔵」。いつもおだやかな笑顔で迎えてくれます。

庭園の紫陽花。雨粒を身にまとって、美しく輝いています。

まるで緑の絨毯のように庭を覆いつくしたふかふかの苔。飛び込んでみたくなります。

雨の中で見る苔は、いつもよりずっと生き生きとしています。雨の日ならではの景色です。

深い静寂が、訪れる人々を深い祈りの世界へと招いているようです。

三千院を出て寂光院に向かいます。途中の道から見える景色は、まさに山里の景色です。

傘をさして歩いているわたしの足元を、沢蟹が横切りました。これも、雨の日ならではの出会いです。

深い緑色に輝くモミジの葉。モミジの葉は、春、夏、秋、いつ見ても美しいですね。

寂光院の参道。しっとり濡れて黒く光る石段が、歴史の重みを感じさせてくれます。

本堂の脇に咲いた紫陽花。まわりからピンクになっていって、最後は全体がピンクになるそうです。とても珍しいですね。

ほとんど人気のない寂光院。いつもたくさんいる観光客たちは、いったいどこに行ってしまったのでしょう。境内の長椅子に腰かけて、しばらく雨の景色を楽しみました。

境内の一角に咲いた沙羅双樹。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」という平家物語の言葉にちなんで植えられたものでしょう。寂光院は、平清盛の娘、建礼門院徳子が晩年を過ごした寺です。

寂光院を拝観した後、いつものように大原温泉へ行き、汗を流してすっきりしました。雨の日の大原散策。雨の日ならではのしっとりとした景色が、渇いていた心に潤いを与えてくれたようでした。神の恵みに感謝。