フォト・ライブラリー(391)山上の楽園、箱館山ゆり園2013

山上の楽園、箱館山ゆり園2013

昨年、あまりの美しさに魅了された山上の楽園、箱館山の百合が、今年も満開を迎えたと聞いて早速出かけてきました。

標高700mまでロープウェーで一気に上がると、そこは見渡す限り百合の花畑。なんと50種類、250万輪の百合が咲いているそうです。

平地は汗ばむ暑さでしたが、山上には涼しい高原の風が吹き抜けていました。平地より2-3℃気温が低いようです。

扇状に植えられた色とりどりの百合の花。まさにいまが満開ですが、平日だったので観光客の姿はまばらでした。

山頂部分にある花畑のすぐ近くを、大きな夏雲がどんどん通過してゆきます。まるで雲の上に百合園があるような錯覚に陥りました。

あまりの美しさに魅了され、時間を忘れて立ち尽くしてしまいました。まるで秋風のような涼しい風が頬をなでてゆきます。

どこを撮っても絵になる花畑。構図を決めるのに、かえって困りました。

オレンジ、黄色、ピンク、白、赤、そしてまたオレンジと6色に彩られた斜面。刻々と形を変える白い夏雲も、花たちの美しさを引き立てているようでした。

すれ違った人たちが「まるで宮崎駿の映画の中みたい」と言っていましたが、まったく同感です。確か、『ハウルの動く城』にこんな場所が出てきましたね。

ひときわ目につく黄色い百合。夏の山を彩るニッコウキスゲの面影とも重なります。

この日は風があったせいか、雲がかなりのスピードで動いていました。入道雲が出たかと思ったら、今度はすじ雲です。

広大な百合園の中を、かわいらしい汽車が走っていました。今年から運行を始めた「百合トレイン」です。

鮮やかなオレンジ色が、空の青さによく映えています。手を伸ばせば届きそうな高さを、綿菓子のような白い雲が流れてゆきます。

1輪1輪を見てもこの美しさ。とても贅沢な花畑です。

眼下には日本一の大きさを誇る湖、琵琶湖が広がっています。この百合園も、環境のすばらしさと百合の数では、きっと日本でも有数でしょう。普段の生活のことをすべて忘れ、神さまの大きな恵みの中にたっぷりと浸かって過ごした休日でした。