能勢の里山から妙見山へ
能勢の里山で彼岸花が満開になったと聞きつけ、先週の木曜日に出かけてきました。ローカル列車にとことこ揺られてゆく、のんびりとした休日の小旅行です。
駅を降りて歩き始めると、さっそく彼岸花が。田んぼの稲はほとんど刈り取られていましたが、彼岸花は元気に咲いていました。
秋の里山を艶やかに彩る彼岸花。やはりこの花を見ないと秋が来た気がしません。
民家の庭先でたわわに実った柿。もうじき食べごろですね。
私の実家にも、柿の木がたくさん植えられていました。農家にとって、柿は冬をしのぐための大切な保存食です。
咲き乱れるシオン(紫苑)の花。これによく似た花で春咲くのが春紫苑です。
鮮やかな紅色のキバナセンニチコウ。センニチコウ(千日紅)の名は、乾燥しても紅が色あせないことからついたそうです。
こちらは大輪のダリア。農家の方が植えたものでしょう。
山里の外れまで来ると、ススキが現れました。もうすぐ山道に入ります。
民家の裏手から、標識をたよりに山道に入っていきます。ここから標高660m、妙見山の山頂を目指します。
途中に能勢の山里を一望できる場所がありました。周りを山々に囲まれて、本当に山里ですね。
明るくてなだらかな山の稜線をどんどん歩いてゆきます。とても歩きやすい道です。
前回の伊吹山の調子で「よーし、登るぞ!」と気合を入れて登っていたら、あっという間に頂上。秋風に揺れるコスモスが迎えてくれました。
山の上のすみきった空気の中で、コスモスたちが輝いていました。ピンクと言っても、花ごとにすこしずつ濃淡があります。
フジウツギも満開でした。この花は夏の六甲山でもよく見かけます。
山頂からの眺め。遠くに見える山並は、我らが六甲山です。
高層雲に太陽の光が当たって、彩雲が出ていました。この季節にはよく見られる現象です。
下りは谷沿いの道を選びました。うっそうと杉の木が生い茂る中を、渓流沿いに歩いてゆきます。
渓流に光が射しこんで、神秘的な景色を作り出しています。他に歩いている人もなく、黙想するのにぴったりでした。
清らかな水が流れる谷川。足をひたしてみましたが、とても冷たくて長くは入れられませんでした。
道端で見つけた不思議な草。花の周りだけ、葉っぱの色が薄くなっています。花よりも葉っぱの方が目立つかもしれません。
開けた場所でふと空を見ると、まっ白な雲が流れていました。
町が近づいてくると、岩場が現れました。ところどころ崩れているところもあって、要注意です。
稲刈りが済んだ能勢の山里。ほんとうにのどかな光景です。
落ち穂を狙って、無数のスズメが集まっていました。
山里の上をまっ白な雲が流れてゆきます。日本の原風景と言ってもいいような眺めです。
こちらの田んぼは、稲刈りがまだでした。風に揺れる稲穂が、まるで金色の波のように見えます。
のどかな里山の散策と山歩き、考え事をしたり祈ったりしながら歩くにはちょうどいいコースでした。秋の恵みを全身で感じ、神様に感謝することができました。