『神さまからのプレゼント』
いよいよクリスマスがやってきます。家族や友だちからプレゼントをもらった人も、今年はもらえなかった人もいるでしょう。ですが、もし誰からも何ももらえなかったとしても、悲しむ必要はありません。なぜなら、わたしたちは全員、神さまからとてもすばらしいプレゼントを頂いているからです。わたしたちが生きていること自体が、神さまからの何よりのプレゼントなのです。わたしたちの命は、神さまからのプレゼントなのです。
わたしたちが生まれてきたのはなぜでしょう。他のことと違って、このことについてだけは、誰も「自分でがんばって努力したからだ」とは言えないでしょう。神さまが両親を与え、この世界に送り出して下さったからこそわたしたちは生まれてきたのです。そう考えれば、この命が神さまからの気前のいいプレゼントだということがはっきりするでしょう。
せっかく誰かにプレゼントを上げたのに、その人がプレゼントを気にいってくれなかったり、後で捨ててしまったことがわかったりしたら、わたしたちはどう思うでしょう。とても悲しいに違いありません。神さまも同じです。もしわたしたちが神さまがくださった命をよろこばず、毎日いやいや生きているということならば、神さまは悲しむに違いありません。まして、自分で自分の命を絶ち、命を放り出してしまうような人がいれば、神さまの悲しみは一体どれほどでしょう。
逆に、プレゼントを相手が大よろこびで受け取り、最後まで大切に使ってくれれば、上げたわたしたちはうれしくなります。それと同じで、神さまも、わたしたちが毎日大よろこびで生きていれば、必ずよろこんでくださるはずです。わたしたちが最後の日まで、毎日を精いっぱいに生きるなら、神さまのよろこびは一体どれほどでしょう。
神さまからいただいた命をよろこんで生きることで、神さまをよろこばせる。それこそが、わたしたちの人生の意味だと言っていいでしょう。世の中の人たちからほめられるような大きなことが何もできなかったとしても、病気で寝たきりだったり、歳をとって体が動かなくなったりしても、よろこんで生きているだけで、わたしたちは神さまをよろこばせることができるのです。そして、それこそが、わたしたちが生きる意味なのです。何かをすることではなく、生きていること自体に意味がある。生きるからこそ人生に意味が生まれる、そう言ってもいいかもしれません。このクリスマスに、改めて命のプレゼントを神さまに感謝し、毎日を精いっぱいに生きてゆくための恵みを神様に願いたいと思います。
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