祈りの小箱(106)『たった5分でも祈るなら』


『たった5分でも祈るなら』
 「祈りほど実用的なものはない」と言った人がいます。「祈る」というと、現実離れしてあまり役に立たないと思う人がいるけれども、実際にはまったく逆で、祈りほど実用的なものはないというのです。わたしもまったく同感です。祈りには、わたしたちの生活のすべてを変える力があるのです。
 ためしに、1日のうちに5分だけでも祈ってみて下さい。その祈りの中で神様の深い愛に触れることができたなら、すべてが変わります。これまで悲しみに沈んでいた心は喜びに満たされ、絶望していた心は希望を見出し、不満をつぶやいていた心は感謝を取り戻し、将来のことへの心配に駆られていた心は大きな安らぎに包まれるのです。1日のうちにたった5分祈るだけで、わたしたちは残りの23時間55分を喜びと希望、感謝、安らぎのうちに力強く生きることができるのです。
 神様の愛を感じられないという人でも、人間をはるかに越える大いなる存在の前に立ち、自分を見つめ直してみるのはとても役に立つことだと思います。全宇宙の中で自分がどれほど小さなな存在かに気づけば、謙虚な心を取り戻すことができますし、自分がしがみついているものの小ささに気づけば、つまらない執着心が消えるでしょう。人間を越えた大いなる存在を感じ、謙虚な心でその前に跪くとき、あらゆる執着を手放して心を空にするとき、わたしたちの心に大きな安らぎと静かな喜びが湧き上がってきます。さまざまな心の乱れを解きほぐし、心をまっすぐに整えるもの。人生の道筋をはっきりと示してくれるもの。その道をまっすぐに進む勇気と力を与えてくれるもの。それが祈りなのです。
 もし祈らないなら、悲しみや絶望、不満、不安の中で、道に迷いながら1日を過ごさなければなりません。たった5分を惜しんだばかりに、1日を無駄にしてしまう可能性があるのです。祈りがどれほど実用的なものかに気づき、毎日の生活に祈りを取り入れることができればすばらしいと思います。
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