アジアン・ユース・デーin韓国レポート(3)〜アジアン・ユース・デー閉幕ミサ

アジアン・ユース・デーin韓国レポート(3)〜アジア・ユース・デー閉幕ミサ

 8月18日に、韓国の殉教地、ヘミ城で行われたアジアン・ユース・デー閉幕ミサの様子をご紹介します。まずは、強風で白い帽子(ズケット)を飛ばされながら、アジアの若者たちに力強く語りかける教皇様の姿から。「偉大なる大陸の息子であり、娘である皆さん。恐れずに、信仰の知恵を、社会のあらゆる場所にもたらしてください。」 教皇様の力強い声が、若者たちの心を揺さぶります。

 「皆さんは、アジア人として、アジアのすばらしい文化と伝統を愛していることでしょう。ですが、キリスト教徒として、福音がこの遺産を清め、完成させることも知っているはずです。」
「皆さんは、未来の教会の一部となるだけではありません。皆さんは、現在の教会にとって不可欠な一部分なのです。互いにもっと結びつき、神様にもっと近づきましょう。」
「『主よ、助けて下さい』と叫ぶ貧しい人々に奉仕することを、神との関係を邪魔するものであるかのように退けてはいけません。助けを求めるすべての叫びに、愛と慈しみをもって答えたキリストに倣いましょう。」
「『目を覚ましていなさい』。目を覚ましていることは私たちの義務です。圧力や誘惑、罪が、聖なるものの美しさや、福音の喜びへの感性を曇らせることがあってはいけません。」
 分かりやすく、奥深い言葉の数々。若者たちの心にまっすぐに届いたに違いありません。

 教皇ミサでは、2人の助祭と2人の司教が両脇に立つのが通例です。

 私にとっては、生まれて初めて教皇様と一緒に共同司式した記念のミサでした。教会との一致、教皇様との一致をこれほど強く感じたことはありません。

 ミサを終えて、ステージを降りる教皇様。奥に見えているのは、今回のアジア・ユース・デーのロゴマークです。

 ミサの最後に、次のアジアン・ユース・デーの開催の年と場所が発表されました。次回は2017年。場所は、インドネシアです。

 ミサ中に教皇様が祝別した韓国の聖母子像。あまりの美しさに言葉を失います。

 ミサの後、近くにいた日本からの司祭や中央協議会から派遣されたスタッフと記念撮影をしました。あふれるほどの恵みに満たされ、日本での宣教に全力を尽くしたいと思います。

 記念撮影をしているわたしたちの上を、教皇様を乗せたヘリコプターが飛んでゆきました。過密なスケジュールでお疲れが出ないよう、心から祈りたいと思います。

 すべてのプログラムを終え、わたしたちも仁川空港から帰国の途に就きました。今回の旅を通して、若者たちは神様からどれだけ愛されているか、教会からどれだけ大切にされているかを全身で感じたに違いありません。愛の力に満たされた若者たちの、これからの活躍を願って祈りたいと思います。