『心を深く掘れば』
仕事に追われる日が続いて心身に疲れが溜まってくると、ふと癒しを求めてどこかに出かけたくなることがあります。遠くの山や川、海に出かけて、そこでのんびりしたいと考えるのです。そこまでできなくても、せめて近くの温泉、カラオケ、居酒屋などに行って癒されたい。そんな風に考えてしまうこともあります。心の渇きを、美しい景色や地上の快楽によって癒そうと考えるのです。
ときにはそれも大切なことですが、遠くに行けなかったり、遊びに出かけるお金がなかったりしても、がっかりする必要はありません。心を癒すために本当に必要なもの、神様の愛の泉を、誰もが心の奥底に持っているからです。心が本当に渇いたときには、遠くに出かけるよりも、むしろ家にいてしっかり自分の心と向かい合う方が効果的かもしれません。祈りの中で、自分の心を深く掘り下げて行けば、心の一番奥深くにおられる神様と、心の一番奥深くを満たした神様の愛と出会うことができるからです。
心の奥深くにある泉は、決して枯れることがありません。心の表面がどれほど荒れ果てていたとしても、心の一番深くには、神様の愛がこんこんと湧き出す癒しの泉があるのです。心が渇いてしまったときには、そのことを思いだしましょう。そして、しっかり祈りたいと思います。
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